カンヌ国際映画祭で取引されるのは、映像作品ばかりではない。映像化を含めた多角的なビジネスを狙う出版社にとっても、カンヌのマーケットはいまや重要な場だ。
2026年5月16日、カンヌ港に係留された「Art Explora」を会場に、「Japan IP Market | Pitches」が開かれた。マルシェ・ドゥ・フィルムとTIFFCOM(東京国際映画祭コンテンツマーケット)が共同で立ち上げた本プログラムは、日本の知的財産を国際的な映画・ドラマ化につなげるための商談プラットフォームである。
マルシェ・ドゥ・フィルム側の挨拶に続き、モデレーターを務めるTIFFCOMの長谷川敏行氏が背景を説明した。TIFFCOMでは過去2年間、出版社による小説・コミックの翻案権販売を支援する「Tokyo Story Market」を運営してきた。これを昨年刷新し、映像会社のリメイク権販売も対象とする「Tokyo IP Market – Adaptation and Remake」をスタート。昨年6社だった同マーケットが、今年はカンヌの地で7社の出展を得て「Japan IP Market」として結実した格好だ。









