ディズニーとTikTok、ショートコンテンツ共有契約を締結。ファン創作を軸に次世代クリエイター育成へ

ディズニーとTikTokがグローバル契約を結び、TikTokクリエイターはディズニー作品資産でショート動画を制作・公開。次世代クリエイター育成のDisney Creator Ambassador Programも共同運営。

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The Walt Disney Company
The Walt Disney Company

The Walt Disney Company(以下ディズニー)とTikTokは8月5日、グローバル契約を結んだと発表した。TikTokのクリエイターが、スター・ウォーズやマーベル、ピクサーといったディズニー作品のキャラクターや名シーンを使ってショート動画をつくり、共有できるようにするものだ。契約は数カ月以内にまず米国で試験的に始め、その後、他の市場にも広げていく予定だという。

ディズニーキャラクターがTikTokで使用可能に、Disney+との相互展開も実現

この契約の目玉は、TikTokのクリエイターがディズニーの膨大なライブラリにアクセスできる点にある。使えるのは数百本にのぼる映画・シリーズ関連のアセットで、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、FXなど各ブランドのキャラクターやストーリーが対象。クリエイターはこれらを素材にショート動画を制作できる。

できあがった作品は、選定を経たうえでTikTokとDisney+アプリの両方で公開される。当初はプログラムへの参加を希望した(オプトインした)クリエイターのショート動画が、TikTokとDisney+の「Verts」の双方に並ぶ。動画は定期的に入れ替わり、旬の話題をめぐるファン同士のやり取りを後押しする。狙いはコミュニティを深めることだ。ディズニーとしては、これをきっかけにDisney+上のさまざまなストーリー形式へ視聴者を引き込みたい考えである。

なお、ディズニーがファンにIPを開放し、生成コンテンツをDisney+へ展開しようとする構想は、今回が初めてではない。同社は2025年12月、OpenAIとの間で3年間のライセンス契約を発表しており、200を超えるディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズのキャラクターを動画生成AI「Sora」上で活用し、ショート動画の制作や一部コンテンツのDisney+展開を視野に入れていた。10億ドルの出資も盛り込まれるなど、大手IPホルダーとAIプラットフォームの連携を象徴する案件として注目された。だが、OpenAIが2026年3月にSoraの終了を決めたことで、この構想は最終合意に至る前に失効している。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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