【カンヌ現地レポート】フランス放送局が語る『キャッツ・アイ』実写版の世界的成功。「日本IPとのディールには時間がかかる。だがそれこそが成功の鍵だ」

カンヌ国際映画祭のマーケットで開催された「Japan IP Market」において、北条司氏のマンガ『キャッツ・アイ』のフランス実写リメイク版が、いかにして世界50以上の地域に売れたのか、その成功の舞台裏が語られた。

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【カンヌ現地レポート】フランス放送局が語る『キャッツ・アイ』実写版の世界的成功。「日本IPとのディールには時間がかかる。だがそれこそが成功の鍵だ」
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  • Rodolphe Buet氏
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カンヌ国際映画祭のマーケット「マルシェ・ドゥ・フィルム」で、「From Cult IP to Hit Series: The Success of Cat’s Eyes French Remake」と題したキーノート対談が行われた。登壇者はTF1グループの完全子会社StudioTF1でチーフ・ディストリビューション・オフィサーを務めるRodolphe Buet氏。モデレーターはジャーナリストのWendy Mitchell氏だ。

このセッションは、TIFFCOMとの共催で今年初めて開催された3日間のイベント「Japan IP Market」の一部として組まれたもの。日本が「カントリー・オブ・オナー(名誉国)」に選ばれたこともあり、日仏のクリエイティブパートナーシップを象徴する事例として紹介された。

40年越しの再会——なぜ今『キャッツ・アイ』だったのか

Buet氏はフランスと日本の文化的な近さから話を始めた。フランスでは『神の雫』のような日本マンガ原作の映像化も手掛けてきたし、宮崎駿氏はピーター・ジャクソンやジェームズ・キャメロンに並ぶスター的存在だという。

Rodolphe Buet氏

『キャッツ・アイ』はTF1にとっても特別な作品だ。1980年代にアニメ版がフランスで地上波放送された際の放送局がTF1だった。『グレンダイザー』を筆頭に日本アニメ黄金期にあって、『キャッツ・アイ』は当時としては珍しい「女性スーパーヒーロー」もので、若い女性層から強い支持を集めた。

ただ、今回のリメイクを動かしたのはTF1ではなく、Big Bandという若い製作会社だった。創業者2人は子供時代に『キャッツ・アイ』に夢中になり、10年前から権利者へのアプローチを始めていたという。原作の精神を尊重するというビジョンを伝え、信頼を勝ち取るまでに5~6年かかった。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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