ソニーPCL「Beyond 20 Years」レポート:アニメ制作のDXから名作の4K化や Dolby Atmos化まで、映像ビジネスを加速させる最新技術の現在地

ソニーPCL株式会社は、高円寺スタジオの開設20周年を記念したイベント「Beyond 20 Years」を開催した。制作効率の向上からアーカイブ資産の価値最大化までをカバーする最新ソリューションが多数展示された。

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©APDX Project
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ソニーPCL株式会社(以下、ソニーPCL)は、高円寺スタジオの開設20周年を記念したイベント「Beyond 20 Years」を開催した。同スタジオは長年、アニメーションを中心とした映像編集の拠点として業界を支えてきた場所だ。


本イベントでは、制作効率の向上からアーカイブ資産の価値最大化までをカバーする最新ソリューションが多数展示された。本稿では、取材内容に基づき展示された5つの主要技術についてレポートする。


モバイルモーションキャプチャー「mocopi」:アニメ制作のプリビズからモブキャラ生成まで、場所を選ばず低価格に


従来、モーションキャプチャーを行うには専用のスタジオや高価なスーツ、多数のカメラやトラッカーが必要であり、多大なコストと工数がかかっていた。対して、ソニーが提供するmocopiは、直径数センチの小型軽量センサー6個(最大12個)を専用バンドで身体に装着し、スマートフォンやPCとBluetooth接続するだけで準備が完了し、コストパフォーマンスも高い。

デモでは、A-1 Pictures制作の『俺だけレベルアップな件』での採用事例も紹介された。同作では、アクションシーンのプリビズ(シミュレーション映像)だけでなく、モブキャラクターの動きもmocopiで収録したモーションデータが使用されたという。


説明員によれば、クリエイターが「このシーンはどういう動きがいいか」と思い立ったその瞬間に、場所を選ばずアイデアを形にできるスピーディーさが最大の魅力だという。制作スタジオのデスク脇や会議室レベルのスペースでも高精度なキャプチャが可能になることで、アニメ制作における試行錯誤のハードルを下げ、効率化に寄与するツールとして進化を続けている。

アニメ制作ソフト「AnimeCanvas」:日本アニメに最適化された「タイムシート×レイヤー」の統合環境


A-1 Pictures、CloverWorks、ソニー・ミュージックエンタテインメント、そしてソニーグループの4社が共同開発中なのが、アニメ制作ソフトウェア「AnimeCanvas」だ。ソニーPCLは同ソフトの営業窓口を担当する。

開発の背景には、海外製ソフトや汎用イラストソフトが主流の現状において、「日本のアニメ制作フローに特化したソフトが存在しない」という課題があった。本ソフトは、原画・動画工程を担う「KEY/DO」と、仕上げ(彩色)工程を担う「COLOR(カラー)」の2つのアプリケーションで構成されている。

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《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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