Netflix『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のマギー・カン監督、創作秘話を語る【釜山国際映画祭レポ】

『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のマギー・カン監督によるトークセッションが釜山国際映画祭にて開催された。同作の企画の原点から制作過程における挑戦、そして作品に込められた文化的メッセージに至るまで、多岐にわたる創作の裏側が語られた。

グローバル マーケット&映画祭
マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)
  • マギー・カン監督@Creative Asia, presented by Netflix in partnership with the Busan International Film Festival (BIFF)

2025年9月20日、第30回釜山国際映画祭(BIFF)とのパートナーシップで、Netflixが開催したプログラム『Creative Asia』が東西大学校・慶南情報大学校センタムキャンパスのコンベンションホールにて開催された。本プログラムは、アジアの新進気鋭の映画製作者やクリエイターを対象としたトークセッションだ。

本レポートでは、プログラムの最終セッションとして行われた、世界的な大ヒットを記録したアニメーション映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のマギー・カン監督によるトークセッションの内容を詳述する。本セッションでは、同作の企画の原点から制作過程における挑戦、そして作品に込められた文化的メッセージに至るまで、多岐にわたる創作の裏側が語られた。


韓国文化への情熱を形に

カン監督のプレゼンテーションは、自身のルーツと映画制作への情熱から始まった。カン監督は韓国系アメリカ人という自身のルーツから、本格的に韓国文化を描いたアニメーション作品をハリウッドで制作したいと長い間熱望していたという。それが本作の企画の出発点となり、当初は、韓国の神話、トッケビやチョスンサジャ(死神)といったものに着想を得て、「悪魔を狩る女性たち」というコンセプトを考案したという。

しかし、それだけでは不十分だと感じていたところに「K-POP」という要素が加わったことで、企画は飛躍的に進化した。これにより、物語は単なるアクションにとどまらず、壮大なスケールのミュージカルへと変貌し、現代的なスペクタクルを獲得することとなった。監督は、K-POPが言語の壁を越えて人々を繋ぐ力を持つ点に魅了されており、そのエネルギーを映画で表現したいと考えたと述べた。


《杉本穂高》

関連タグ

杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

編集部おすすめの記事