元ピクサー・アレックス・ウーが描く「不完全な家族」。映画『イン・ユア・ドリームズ』完成までの独立と9年の軌跡【ANIAFF】

アレックス・ウー監督はピクサーから独立し、9年かけて夢と家族をテーマにしたNetflixオリジナルアニメーション映画『イン・ユア・ドリームズ』を制作。ANIAFFの上映で来日したウー監督に独占インタビュー。

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アレックス・ウー監督
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  • 左:アレックス・ウー監督、右:塩田周三氏

第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバルの招待上映プログラムにて、Netflixオリジナルアニメーション映画『イン・ユア・ドリームズ 願いがかなうなら』の上映と舞台挨拶が行われた。

登壇したのは、かつてピクサーでストーリーアーティストとして『ウォーリー』や『ファインディング・ドリー』などのヒット作に携わり、現在は自身が設立したKuku Studiosを率いるアレックス・ウー監督だ。

本作は、両親の離婚の危機に直面している姉弟が、ある日、夢の世界に入れる不思議な本に出会い、どんな願いもかなえてくれるサンドマンを探すための大冒険を描いた作品だ。姉の願いは仲の良い家族を取り戻すこと。一筋縄ではいかない現実と自分の理想が詰まった夢の世界との対比を通じて、「家族とは何か」「人生とは何か」を楽しく問いかける3DCGアニメーション作品だ。

制作に9年という歳月を費やした本作は、夢の世界を舞台にしたファンタジーでありながら、ウー監督自身の家族の経験を投影した極めてパーソナルな物語でもある。本インタビューでは、舞台挨拶で語られたエピソードを軸に、監督のキャリアの歩みと創作の核心について話を聞いた。



《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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