AI日本国際映画祭2026、登壇者33名に フィル・ティペット氏や元MAPPA取締役・木村誠氏らがAI映像の表現とビジネスの可能性を議論

10月31日から東京・TIBで開催の「AI日本国際映画祭(AIFJ 2026)」が登壇者第二弾24名を発表した。VFX、アニメIP、放送局、投資の実務家がAI時代の映像制作とコンテンツビジネスを議論する。

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AI日本国際映画祭2026、登壇者33名に フィル・ティペット氏や元MAPPA取締役・木村誠氏らがAI映像の表現とビジネスの可能性を議論
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株式会社AI Film Japanは10月23日、2026年10月31日から11月2日まで東京・丸の内のTokyo Innovation Base(TIB)で開催する「第二回 AI日本国際映画祭(AI Film Festival Japan 2026/AIFJ 2026)」の登壇者第二弾として、国内外の24名を発表した。

10月14日に発表した第一弾の9名と合わせ、登壇・出演者は計33名となった。ハリウッドのVFX、日本のアニメIPビジネス、国内放送局と広告会社のAI制作組織、スタートアップ投資と幅広い顔ぶれとなった。

ハリウッドVFXとアニメIPの実務家が登壇

注目は、『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』『ロボコップ』などの視覚効果に携わり、アカデミー賞を2回、エミー賞を2回受賞した映像監督フィル・ティペット(Phil Tippett)氏の登壇だ。同氏は45年以上にわたり視覚効果とアニメーションの分野で活動してきた。2021年には、約30年をかけて制作したストップモーション長編『MAD GOD』を発表している。

11月2日11時10分からの特別映像セッションには、ティペット氏のほか、元Tippett Studio CEOでLOFTAPPS共同創業者兼CEOのゲイリー・マンデル(Gary Mundell)氏、AIネイティブ制作環境「LOFTai」の技術開発を率いるLOFTAPPS共同創業者兼CTOのレムコ・ノーテボーム(Remko Noteboom)氏が出演する。3氏は現在『Mad Goddess』プロジェクトに関わっており、ティペット氏の映像表現とAI制作技術を組み合わせる取り組みを進めているという。手作業の特殊効果を担ってきた側がAI制作環境の開発に加わっている点で、業界の関心を集めそうだ。

アニメIPの分野では、11月1日12時30分から「日本のアニメ・IPは、世界でどう成長できるのか?」と題したセッションを開く。登壇するのは、BLUE RIGHTS代表取締役の木村誠氏、境真良氏、加治慶光氏である。木村氏はフジテレビ、ツインエンジン、MAPPAでアニメの企画・プロデュースに従事し、MAPPAでは取締役としてライツ事業を担当した。『チェンソーマン』『呪術廻戦』『進撃の巨人 The Final Season』などに携わり、現在はアニメ、漫画、音楽、イベントを横断する国内外の企画を手がけている。加治氏はタイム・ワーナーやソニー・ピクチャーズで『マトリックス』『ハリー・ポッター』『スパイダーマン』などの関連プロジェクトに関わり、内閣官房ではクールジャパンや観光政策に関与した。現在はシナモンAI会長兼CSDO、日立製作所シニア・プリンシパルを務める。

海外の制作者では、台湾で120作品以上の映画・テレビ制作に携わってきたimCore Corp.創業者兼CEOのチャールズ・リー(Dr. Charles Lee)氏が参加する。同氏が監督したドラマ『The Black Box』は、2025年にNetflix台湾とLINE TVでランキング1位を獲得した。現在は映画品質を目指すAI映像制作プラットフォーム「Core Studio」の開発を率いている。フィンランド出身でヘルシンキと東京を拠点とする映像・アニメーション作家のティモ・ラム(Timo Ramu)氏は、カンヌライオンズ金賞やD&ADペンシルの受賞歴を持ち、『007』シリーズ作品のクリエイティブを担当した。現在はオリジナルキャラクタープロジェクト『Buddy Dog』で、AIを使ったアニメーション制作に取り組んでいる。ラム氏は11月1日16時30分から、アートプロデューサーのAlexander KOAN Mitchell氏とセッションを行う。

TBSテレビ・日テレ アックスオン・テレビ朝日・サイバーエージェントなど、国内の放送・広告・映像制作の実務家が参加

国内からは、放送局や広告会社、映像制作の現場で活動する実務家がそろった。TBSテレビからは、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』などのドラマを企画・プロデュースしてきた高橋正尚氏が登壇する。日テレ アックスオンからはAIクリエイティブユニット「NOKI AI Studio」の立ち上げメンバーである本田芳穂氏、テレビ朝日からはコンテンツ編成局AIクリエイティブスタジオの清水智晴氏が参加する。

広告分野では、サイバーエージェントのインターネット広告事業本部クリエイティブ新規事業本部から、生成AIクリエイティブ組織を率いる赤井健二郎氏、AI映像制作に取り組む岡田直樹氏、実験映像・実験音楽を軸に活動する塩澄翔太氏の3名が登壇する。このほか、CG・AI・XRを組み合わせた制作に取り組むCafeGroupのHead of VFX、北澤和巳氏、AIクリエイターのNorihiko氏、YouTubeなどでAI関連の情報を発信する「AI様の下僕」氏も参加する。

11月2日には、テレビ制作現場でのAI活用、アニメ制作の進化、クリエイティブと法的保護、作家性と職人の価値などをテーマにしたセッションを予定している。

投資・国際展開の視点も、作品応募は60カ国以上から730件超

事業面では、11月1日17時から「AIはグローバル市場をどう変える?」をテーマにしたパネルを開く。第一弾で発表済みのTwitch共同創業者・元COOのケビン・リン(Kevin Lin)氏と、スタートアップ投資・育成機関Techstarsの日本マネージングディレクター、白戸勇輝氏が出演する。白戸氏は25年にわたる国際法務とビジネスの経験を持ち、複数のユニコーン企業を含む50社以上にエンジェル投資を行ってきた。プラットフォームを創業した立場と投資家の立場から、AI時代の産業機会を議論する予定である。

同日13時15分からは国際共同製作をテーマにしたセッションがある。日本コンテンツの北米展開を手がけるChammi代表の武井梨名氏、Atelier 452共同創業者の映像プロデューサーJohn Wang氏、米Seattle AI Film Festivalの共同創設者でCreative DirectorのJohn Gauntt氏が登壇する。このほか、内閣府クールジャパン・プロデューサーでClaude Community Ambassadorとしても活動する渡邉賢一氏、Dolby Japan特別顧問で樹林AI代表取締役会長の大沢幸弘氏、元Applied Intuition初期メンバーで樹林AI創業者・CEOのオオイ・ライス氏らも参加する。

主催者によると、第二回の作品公募には世界60カ国以上から730件を超える応募があった。この中からオフィシャル・セレクション68作品とファイナリスト21作品を選び、11月1日15時からの「AIFJ 2026 Awards」授賞式でグランプリなど各賞を発表する。オフィシャルパートナーのCapCutとElevenLabsによる協賛特別賞として、「CapCut AI Creative Award」と「Best Use of Voice presented by ElevenLabs」も設けた。

会期中は、TIB 2階のメインステージで、10月31日にキッズ向け上映、ファイナリスト作品の上映、映像制作や地域とエンターテインメントの未来をテーマにしたパネルを実施する。同日18時15分からはOpening Nightを開く。11月1日はTIB 1階でIndustry ProgramとCreator Programを展開し、Industry Pitch、クリエイターによる制作デモ、ネットワーキング、Industry Nightなどを予定している。最終日は15時30分から受賞作品を上映し、18時からのClosing Partyで閉幕する。なお、プログラムは発表時点の予定であり、変更の可能性があるとしている。

AIFJは国際映画祭を起点に、クリエイター、制作会社、IPホルダー、メディア、テクノロジー企業、投資家をつなぐプラットフォームへの拡大を掲げている。年次の「Main Festival」に加え、制作・交流の場「Creative Foundry」、業界横断の対話を進める「Industry Forum」を運営し、持続可能なコンテンツ産業の発展を目指すとしている。

【開催概要】
名称:第二回 AI日本国際映画祭(AI Film Festival Japan 2026/AIFJ 2026)
会期:2026年10月31日(土)~11月2日(月)(授賞式は11月1日)
会場:Tokyo Innovation Base(TIB、東京都千代田区丸の内3-8-3)
主催:株式会社AI Film Japan
公式サイト:https://aifilm.jp/
参加登録:https://luma.com/aifilm-yp7c

《Branc編集部》

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