銀座にシアターバー型ミニシアター「ルミアーク銀座」が10月23日開業 29席で上映・貸館利用にも対応

飲食事業のオルフェグループが手掛けるミニシアター「ルミアーク銀座」が2026年10月23日に東京・銀座でオープンする。お酒を飲みながら映画を観られるシアターバー型で、貸館やレンタルスペース利用にも対応する。オープニング上映作品とタイムテーブルも発表された。

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銀座にシアターバー型ミニシアター「ルミアーク銀座」が10月23日開業 29席で上映・貸館利用にも対応
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銀座を中心に飲食事業を展開するオルフェグループが手掛けるミニシアター「ルミアーク銀座(LumiArc GINZA)」が、2026年10月23日(金)に東京・銀座7丁目でオープンする。お酒を飲みながら映画を鑑賞できる「シアターバー」の形をとり、劇場の運営は株式会社クロスメディアが担当する。

客席は29席と小さいが、通常の上映に加えて貸館やレンタルスペースとしての利用も想定している。10月14日と15日にはプレオープニングイベントが開かれ、映画コメンテーターでタレントのLiLiCo、映画『しあわせカモン』主演の鈴木砂羽らが登壇した。

飲食事業者が手掛ける「シアターバー」。29席・150インチの"大人の劇場"

ルミアーク銀座は、東京都中央区銀座7丁目7番12号のZX GINZA7の3階にある。スクリーンは1つで、座席数は29席(うち車椅子対応1席)、スクリーンサイズは150インチ。音響は5.1chと7.1chに対応する。運営側は「映画人たちの手による運営」をうたい、音響と映像の質に加えてお酒を楽しめる点を特色としている。

飲食事業者が始めた劇場らしく、飲食メニューも上映作品と結び付けている。オープニング上映の4作品それぞれをイメージしたオリジナルカクテルを用意しており、プレオープニングイベントでも上映作品にちなんだカクテルで観客と登壇者が乾杯した。バーカウンターには、イラストレーターの高松啓二によるハリウッドスターの絵が飾られている。

15日に登壇した鈴木砂羽は「こういうラグジュアリーな空間でお酒を飲みながら、ゆったりと映画を観れるっていいですね」と話した。そのうえで、配信や家庭用テレビの視聴環境が良くなっていることに触れ、「それでも映画は映画館に来て、こうやってスクリーンで観るというのがやっぱりいいですね」と語った。また「小さくても皆さんが快適な空間の中で映画を観れるということ、(中略)銀座から発信できて、大人の劇場としてこういう空間もあるんだよということが広まっていくといい」とも述べた。同日上映された『しあわせカモン』の中村大哉監督は、座席について「前の席も後ろの席も観やすく」と評価し、スクリーンの大きさや音響の良さにも触れた。

鈴木砂羽氏

配給会社へのプレゼンや音楽ライブにも

この劇場は、映画の上映だけでなく、施設概要には飲食の提供、レンタルスペース利用、貸館への対応が明記されている。上映方式もDCPのほか、Blu-ray、DVD、データでの上映に対応する(いずれも事前確認が必要)ため、試写会や自主上映などにも使える設備になっている。

14日のイベントでは、『ひまわり デジタルリマスター版』の上映後に、日本ヘラルド映画の元取締役宣伝部長・坂上直行を聞き手としてLiLiCoが登壇し、劇場の使い道について提案した。LiLiCoは、スウェーデン映画『リサ・ラーソンがいた時間』を日本に持ち込んで配給につないだ自身の経験を紹介した。そのうえで、海外で既にソフト化されている作品に簡単な字幕を付け、配給会社を劇場に招き、「こういう客層にはこういう感じで受け入れられると思いますよ」とアプローチする方法を提案した。これに坂上は「そういうプレゼンの場にシアターを使うこともできますね」と応じた。

LiLiCo氏

坂上は、劇場の上の階に飲食ができるサロンを設ける計画も明らかにした。上映後にくつろげる場所として位置付け、「皆さんのアイデアも含めていろんなことを取り入れながら、このシアターを育てていきたい」と話した。

15日には、シンガーソングライター松本哲也の自伝を原作とする映画『しあわせカモン』を上映した。この作品は、良作でありながら諸事情で公開されなかった映画を世に出すことをテーマとした「お蔵出し映画祭」の第1回グランプリ作品である。上映後、松本は「少年」を歌い、劇場の音響を「映画館なのかなって思うくらい、めちゃくちゃ良かった」と評した。さらに、来年デビュー25周年を迎えることに触れ、「このシアターで映画の上映とセットでライブをやれたらいい」と語った。映画と音楽ライブを組み合わせた使い方の可能性を示した形だ。

オープニングは名作の修復版と新作の4本

オープニング上映作品は、旧作のデジタル修復版と新作を組み合わせた4本。旧作は、川島雄三監督の『幕末太陽傳 デジタル修復版』(1957年、配給:日活)と、デイミアン・チャゼル監督の『セッション デジタルリマスター』(2014年、配給:ギャガ)。

新作は、クロエ・ジャオ監督の『ハムネット』(2025年、配給:パルコ〈ユニバーサル映画〉)と、オリベル・ラシェ監督のスペイン・フランス合作『シラート』(2025年、配給:トランスフォーマー)だ。上映期間は『ハムネット』が10月23日から11月2日まで、ほかの3作品は11月5日まで。11月3日から12日までは、カリー・バーカー監督の『オブセッション—災愛—』(配給:パルコ〈ユニバーサル映画〉、R15)も上映予定。

上映は1日4回で、時間帯によって上映作品を分ける。10月23日(金)と26日(月)から29日(木)までは11時15分に開場し、11時45分の『幕末太陽傳』から21時00分の『セッション』まで上映する。24日(土)と25日(日)は10時00分に開場し、10時30分から19時40分まで4作品を上映する。座席の予約は上映日の2日前から順次受け付け、初日の23日分は10月21日0時に受付を始めた。予約や詳細は公式サイト(https://lumiarc.jp/ )で確認できる。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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