韓国CJ ENMが年間1兆ウォンのコンテンツ投資を発表、業界の不確実性を指摘しつつも「Kコンテンツを信じ続ける」と主張

クリエイターの支援や先進的な制作システムの構築、グローバル展開を強化する方針を提示

グローバル アジア
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© Busan International Film Festival CJ Movie Forum

韓国最大のメディア・エンターテインメント複合企業であるCJ ENMでグループCEO(最高経営責任者)を務めるユン・サンヒョン代表が、釜山国際映画期間中に開催された「CJムービーフォーラム」で、年間1兆ウォン(約1,080億円)以上のコンテンツ投資を約束することを発表した。

Varietyによると、2025年に創設30周年を迎えるCJ ENMの計画は、苦境に直面しているKコンテンツを支援することが目的だという。フォーラムでサンヒョン氏は、「業界の不確実性が高まっている」と指摘しながらも、「クリエイターを支援していく」と述べている。

同氏が言及した「業界の不確実性」として、韓国および他国における劇場興行収入の継続的な低迷やストリーミング業界の変化、視聴者のショート動画視聴への移行、新型コロナウイルスのパンデミック以降に2倍になった脚本付き番組の制作費、リニアネットワークからの広告収入の継続的な減少などが挙げられている。

サンヒョン氏は、「コンテンツ業界は大きな変化の真っ只中にある」と認めながらも、「Kコンテンツの力を信じ続ける」と主張。しかし、年間1兆ウォンに及ぶコンテンツ投資が、どの部門に投入されるかといった内訳は明かされていない。

クリエイターの支援やグローバル展開の強化が対策として提示


《Hollywood》

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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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