賞金総額最大3,000万円「高知アニメクリエイターアワード2026」が作品募集を開始

「高知アニメクリエイターアワード2026」の開催が決定、同日よりショートアニメーション作品の募集を開始した。

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高知アニメクリエイターアワード2026のメインビジュアル
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  • 高知アニクリ祭2025で授賞式の様子

高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会は2025年8月1日、第3回となる「高知アニメクリエイターアワード2026」の開催を決定し、同日よりショートアニメーション作品の募集を開始した。賞金総額は最大3,000万円。高知を拠点に新たな才能を発掘・育成し、アニメ産業の振興と地方創生を結びつける試みとして、業界内外から注目が集まっている。

ショートアニメに特化、若手クリエイターの登竜門

本アワードは、90秒から15分までのショートアニメーション作品に特化しているのが大きな特徴だ。CG、手描き、クレイなど表現手法は問わず、プロフェッショナル、アマチュア、学生を問わず応募が可能。クリエイターが持つ自由な発想と個性を最大限に引き出すことを目的としている。応募資格は2026年4月1日時点で18歳以上であることだが、未成年の場合は保護者等の承諾があれば応募できる。

特筆すべきは、その支援体制である。賞金総額は最大3,000万円規模で、グランプリをはじめとする各賞の受賞者には制作支援金が授与される。さらに、受賞者が所属する教育機関に対しても支援が行われ、2025年には11の大学・専門学校にアニメ制作関連の物品が提供された。

なお、今回の募集要項では、著作権関連の法整備が整うまでAIの使用を禁止する旨が明記されており、クリエイター自身の創作性を重視する姿勢を明確にしている。


産学官金連携でアニメ産業を地方に創生

このアワードを主催する「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」は、地元のアニメ制作会社と、その創業を支援した高知信用金庫の取り組みから始まった。現在では高知県、高知市など自治体も加わった産学官金の「オール高知」体制で推進されており、金融機関が主導するユニークな地方創生プロジェクトとして確立しつつある。

プロジェクト発足から4年目を迎え、2025年に開催されたアワードには293作品もの応募があった。授賞式を含むイベント「高知アニクリ祭」はクリエイターの交流拠点としても機能しており、高知でアニメ関連の仕事に就く若者も着実に増加しているという。

一金融機関の地域貢献活動から始まったこのプロジェクトは、アニメーションという文化産業を軸に、新たな人材の流れと経済循環を高知に生み出すモデルケースとなり得るか、その動向が注目される。


【高知アニメクリエイターアワード2026 募集概要】

  • 主催: 高知アニメクリエイター聖地プロジェクト実行委員会

  • 作品応募期間: 2025年8月1日(金) ~ 2026年2月16日(月)

  • 対象作品: 90秒~15分のアニメーション作品(2022年1月1日以降に完成したもの)

  • 応募資格: 2026年4月1日時点で18歳以上の方、国籍・プロ・アマ不問など(詳細は公式サイト)

  • 公式サイト:https://www.anikuri.jp/

《Branc編集部》

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