韓国CJ ENMがフランスM6+との提携深化、Kドラマで欧州市場の開拓を加速

CJ ENMとフランスのM6+が提携し、人気Kドラマをタイムラグなく配信し欧州市場での韓国コンテンツの拡大を加速させている。

映像コンテンツ 興行収入
韓国CJ ENMがフランスM6+との提携深化、Kドラマで欧州市場の開拓を加速
韓国CJ ENMがフランスM6+との提携深化、Kドラマで欧州市場の開拓を加速

韓国のエンターテインメント大手CJ ENMが、フランスの地上波放送局M6が運営するストリーミングプラットフォーム「M6+」との間で、大規模なコンテンツ配信契約を締結したとVarietyが報じている。この提携により、世界的にヒットした『ソンジェ背負って走れ』や『私が死ぬ一週間前』に最新作『I am a Running Mate』など3つのKドラマがM6+に提供されることとなる。

この契約は、2023年に始まった両社の協力関係をさらに深化させるもので、今回で3年目を迎える。M6+はフランス国内でのKドラマに対する熱狂的な需要に応えるため、CJ ENMが制作する高品質なドラマコンテンツをラインナップに加えることで、プラットフォームの魅力を高め、国際的なオリジナルシリーズを提供する主要プレイヤーとしての地位を強化する狙いと見られる。

話題作をタイムラグなく提供、Kコンテンツのグローバル戦略の加速

今回の配信パッケージの目玉の一つと言える、ロマンスファンタジー『ソンジェ背負って走れ』は、日本でも人気の高い作品で、ある日突然命を落とした男性トップスター、リュ・ソンジェを救うため、熱狂的なファンであるイム・ソルが過去へタイムスリップする物語だ。Rakuten Vikiでは配信6週目にして133カ国でランキング1位を獲得、うち109の国と地域で6週連続トップを維持するなど、記録的なヒットとなった。

青春政治ドラマ『I am a Running Mate』については、韓国での放送開始から数日後にM6+で配信されるという、ほぼ「同時配信」の形を取るという。フランスでは初の試みとなり、最新の韓国ドラマをタイムラグなく楽しみたいという視聴者のニーズに直接応えるものだ。CJ ENMの国際コンテンツ事業部門バイスプレジデントであるSebastian Kim氏はVariteryの取材に、「最新コンテンツを欧州の視聴者へ迅速に届けることで、我々の作品が常に話題の中心となるよう全力を尽くす」と述べている。

今回の提携はフランスにおける韓国作品のプレゼンスの高まりを示すとともに、それをさらに加速させることになりそうだ。

《Branc編集部》

関連タグ

編集部おすすめの記事