映像産業振興機構(VIPO)は、2025年9月に韓国・釜山で開催される釜山国際映画祭併設の見本市「Asian Contents & Film Market(ACFM)2025」内で実施されるネットワーキングプログラム「Producer Hub 2025(プロデューサー・ハブ)」への参加プロデューサー3名の募集を開始した。応募締切は7月28日。本事業は、経済産業省の補助金事業の一環として、日本映画企画の海外展開と国際共同製作の活性化を目指すものだ。
アジアの映画人との連携強化へ
VIPOは昨年度に続き、釜山国際映画祭併設マーケットACFMが実施する「プロデューサー・ハブ」のインスティテュート・パートナーとして参画する。このプログラムは、アジアにおける国際共同製作の推進を目的としており、アジア各国のプロデューサー間のネットワーク構築を強力に後押しする場となる。
開催はACFM期間中の9月20日から22日までの3日間。参加者は、BEXCO第2展示場内に設けられる専用エリアで、各国のプロデューサーとの交流や情報交換を行う。プログラムでは、アジアの映画・コンテンツ市場の動向分析、製作や撮影に関するインセンティブ、資金調達に関する情報提供なども予定されており、映画やシリーズといった多様なコンテンツ分野で、国境を越えた連携促進が期待される。
渡航費・宿泊費を支援、国際共同製作の経験などが応募条件
今回募集されるのは、国際共同製作に意欲を持つ日本の個人プロデューサー3名。参加者には、往復の航空券(エコノミークラス)と開催期間中の宿泊(4泊分)が提供されるほか、「プロデューサー・ハブ」のロゴが入ったマーケット・バッジが無料で付与される。これにより、参加者はACFM内の各種プログラムや、プロデューサー・ハブ参加者限定のネットワーキング・レセプション、昼食会などへアクセスできる。
応募資格は、2022年7月から2025年7月までの過去3年間に公開・放映された作品でクレジットされていること、業務に支障のない英語力を有すること、そして国際共同製作の経験があるか、具体的な計画を持っていることが条件となる。アジア市場を視野に入れたプロジェクトを持つプロデューサーにとって、極めて実践的な機会である。
応募締切は7月28日、書類選考で参加者を決定
応募は専用フォームから行い、応募者のプロフィール、フィルモグラフィー、英語力を証明する経歴などをそれぞれ日英で提出する必要がある。締切は2025年7月28日17時必着。
提出された書類はVIPO事務局によって選考され、最終的な参加者が決定される。選考結果は8月初旬までに本人へ通知される予定だ。アジアのパートナーとの新たなプロジェクト創出を目指すプロデューサーは、この機会を逃さず応募することが望まれる。
Producer Hub 2025(プロデューサー・ハブ)概要
【日 程】 2025年9月20日(土)~ 22日(月)ACFM開催期間中の3日間
【会 場】 BEXCO第2展示場内 <プロデューサー・ハブ>エリア
【目 的】
● アジアにおける国際共同製作のためのプロデューサー間のネットワーク構築
● アジアにおける映画・コンテンツ制作環境の市場分析・動向に関する知見の提供
● 製作、撮影インセンティブ、ファンド等に関する様々な情報の提供
● 映画、シリーズなど様々なコンテンツ分野のプロデューサー間の業界横断的、国家横断的な交流の促進
● 共同製作プロデューサーやプロジェクトに関する情報の共有
<参加資格>
● 2022年7月から2025年7月までの過去3年間に公開・放映された作品のクレジットを持つ個人プロデューサーであること。
● 効果的なコミュニケーションとプログラム参加のため、英語に堪能であること
● 国際共同製作の経験実績がある、またはその計画があること
<参加特典>
● プロデューサー・ハブ・マーク入りのマーケット・バッジの無料提供
● プロデューサー・ハブ参加者のためのネットワーキング・レセプションや昼食会を含むプロデューサー・ハブ・プログラムへのアクセス
● 往復航空券(エコノミークラス)と宿泊(4泊分)の提供(※9/19~9/23:4泊5日の滞在)
<募集人数> 3名
<応募方法> 応募フォームに以下の必要事項を記入。
● 応募者のプロフィール(日英)
● 過去3年間のフィルモグラフィー(日英)
● 英語力の証明またはそれを示す経歴等(日英)
<応募締切> 2025年7月28日(月)17:00
<選考について>
事務局による提出書類の選考、および定員数等を鑑み、最終的な参加者を決定。
書類選考結果については、8月初旬までに連絡。