2026年3月、香港フィルマートのAIアカデミーで「Augment Creation with AI: Practical Workflows for Video Content Production」と題したワークショップが開かれた。登壇したのはYuguang Education(与光教育)の主任バイリンガルAIGC講師、孫寧(Sun Ning)氏。AI映像生成プラットフォーム「Stardust AI(与光同塵)」を使い、商業現場で回せる映像制作ワークフローの組み立て方を解説した。
AI映像制作はもはや「実験」ではない
孫氏は冒頭、こう切り出した。「AIで映像が作れるかどうかという議論はもう過去のものだ。問われているのは、商業流通に耐える品質をどう安定して出すかだ」。

その傍証として挙げられたのが3作品。ジャ・ジャンクー監督の世界観をAIで再構築したフルAI短編《賈科長DANCE》、中国国内初の長編フルAIGCアニメーション《団円令》、国際映画祭で受賞歴のある《鍾馗斬鬼録》である。実験的な短尺から長編・商業流通作品へと、AI映像のステージが急速に移行している様子を、孫氏は具体例とともに示した。

ただし「AIは万能ではない」とも釘を刺す。低コスト・短サイクル・参入障壁の低下といった便益はあるものの、演出意図と視覚言語の精度を担保するのはやはり人間の創作者だ、というのが氏のスタンスだ。本セッションが提示したのは、AIと人間の役割分担を前提にしたハイブリッド型のワークフローだった。









