2026年3月、香港フィルマート内の「AI HUB」で「AI x Virtual Production: Revolutionising Intelligent Filmmaking」と題したセッションが行われた。登壇したのはVersatile Media創業者でCEOの李岩(Leo Lee)氏。広告、映画、アニメーション制作で30年以上のキャリアを持ち、2017年からは独自のバーチャルプロダクション技術フレームワークの開発を率いてきた。浙江省徳清に構えるAIバーチャル撮影基地での実践をもとに、AIとバーチャルプロダクション(VP)が掛け合わさったとき映像制作がどう変わるのかを語った。
AIとバーチャルプロダクションは「掛け算」の関係
李氏はまず「AIが出てきてバーチャルプロダクションは過去のものになるのか、と同業者からよく聞かれる」と切り出した。氏の見方ははっきりしている。AIとVPは置き換えでも足し算でもなく、掛け算の関係にある。どちらもシステム的な協調を前提とした技術であり、AIを単独のツールとして導入するのではなく、ワークフロー全体に組み込んで初めて効いてくる、という発想だ。









