松竹株式会社のコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である松竹ベンチャーズ株式会社は2025年11月中旬、再開発が進む「TAKANAWA GATEWAY CITY」内に、エンタテインメント領域に特化したインキュベーションスタジオ「EIGHT」をプレオープンさせると発表した。同社は9月24日より、本施設の入居者となるスタートアップ企業30社の募集を開始した。松竹グループが130年以上にわたり築き上げてきた事業基盤やネットワークを最大限に活用し、次世代のエンタメ産業を担う企業の成長を資金面・事業面から強力に支援する拠点となる。
松竹がスタートアップとの共創で狙う次なる成長
「EIGHT」設立の背景には、国内外で拡大を続けるエンタメ・コンテンツ市場の存在がある。世界のコンテンツ産業は135兆円を超える巨大市場を形成し、今後も年平均成長率5%程度での成長が見込まれている。特に日本コンテンツの海外売上は過去10年で約3倍に急成長し、2023年には約5.8兆円に達した。これは半導体や鉄鋼といった基幹産業の輸出額を上回り、自動車産業に次ぐ規模を誇る。
このような市場環境の中、松竹ベンチャーズは「この国の、娯楽を進める。」というミッションを掲げ、2022年の設立以来、エンタメ領域のスタートアップ10社以上への出資や、アクセラレータープログラムを通じた共創事業開発を積極的に行ってきた。
今回開設される「EIGHT」は、これまでの活動をさらに加速させるための戦略的拠点である。スタートアップ企業に対し、事業成長に必要なオフィス機能を提供するだけでなく、業界関係者やクリエイター、投資家、大手事業会社など、多様なプレイヤーとの交流機会を創出するハブとしての役割を担う。松竹グループのリソースとスタートアップの革新的なアイデアや技術を掛け合わせることで、オープンイノベーションを推進し、日本のエンタテインメント業界全体の発展に寄与することを目指す。

月額1万円から利用可能。3ヶ月無料キャンペーンも実施
「EIGHT」は、JR高輪ゲートウェイ駅直結の「THE LINKPILLAR 1 SOUTH」8階という好立地に開設される。施設内には会議室や電話ブース、フリードリンクコーナーなどが完備され、スタートアップが事業に集中できる環境が整えられている。
募集対象は、広義のエンタテインメント領域で事業を展開するスタートアップ企業で、募集社数は30社程度。利用料金は月額10,000円(税別)と、スタートアップにとって利用しやすい価格設定となっている。さらに、オープンを記念し、入居から3ヶ月間の利用料が無料になるキャンペーンも実施する。
審査は書類選考と面談によって行われ、通過した企業は2025年11月中旬のプレオープン後から入居が可能となる。日本のエンタメ業界に新たな価値を創造する意欲的なスタートアップの応募が期待される。
【募集概要】
■主な対象者:エンタテインメント領域(広義)のスタートアップ企業
■募集社数:30社程度
■利用料金:月額10,000円(税別)
※登記する場合は、別途、登記登録料+ロッカー代5,000円が月額で必要
■入居期間:最大2年間(原則) ※1年毎更新
■入居可能時期:令和7年11月中旬以降(プレオープン後)
■利用特典(一部)
・会議室(電話ブース含む)
・ロッカー貸出(1社1個)
・フリードリンクコーナーあり(コーヒーマシーン、ウォーターサーバー等利用無料)
・登記可能(審査あり)
※TAKANAWA GATEWAY Link Scholars' Hub(LiSH)での登記となる
■応募方法:応募フォームより入力。
※応募後、面談等の審査を通過した方のみ入居可能
■審査について:書類審査後、面談(対面またはオンライン方式)を実施。
施設概要
施設名:「EIGHT」
所在地:東京都港区高輪2-21-2 THE LINKPILLAR 1 SOUTH 8F
(JR山手線、JR京浜東北・根岸線 高輪ゲートウェイ駅直結)
営業時間:平日8:00~22:00(年末年始は除く)