劇場興行データ分析を手がける英Gower Street Analyticsの最新レポートによると、2026年の幕開けは映像産業にとって明るい兆しに満ちたものとなった。中国を除く国際市場と北米市場を合算した第1四半期(Q1)の興行収入は62億ドルに達し、2019年以来の最高額を記録。前年同期比では+19%、2020年代Q1の首位だった2023年・2024年と比較しても+9%上回る結果となっている。
同社は、この傾向が続くのであれば、映画産業が待望する好調な一年につながる可能性が高いと分析している。
Q1のヒット作はメジャー以外からも
Q1のヒット作の約半数、とりわけ上位2作は5大メジャースタジオ以外から生まれている点が特筆される。Amazon MGMの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は同社にとって初の大ヒット作となった。ライオンズゲートの『ハウスメイド』は、同社にとって2023年の『ジョン・ウィック4』以来最大のヒットであり、オリジナル作品としては2016年の『ラ・ラ・ランド』以来の規模を記録。さらにA24の『マーティ・スプリーム』は、アカデミー賞受賞作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を上回り、A24史上最高のグローバル興収を記録している。
『ハウスメイド』『嵐が丘』『Goat』といったオリジナル作品や小説原作作品、さらにアワードシーズン作品の『マーティ・スプリーム』『ハムネット』などが市場を支え、観客層の拡大に寄与する多彩なラインナップが、劇場産業に新たな活力をもたらしているとGower Streetは分析している。

