この発表は、4月8日から11日までラスベガスで開催中のCinemaConを前に行われた。
Gower Street Analyticsは「今回の修正は、昨年12月に発表した当初予想の315億ドル(約4兆7,000億円)からわずかな増加である。12月から現在までの為替レートの変動がなければ、この増加幅はもっと大きくなっていただろう」と述べている。またこの修正は、主にハリウッドストライキの影響などによって、2024年度公開スケジュールに新たに追加された作品に起因しているという。
323億ドルという数字は、パンデミック発生前の過去3年間(2017年~2019年)の平均値から18%遅れている。北米市場、国際市場(中国を除く)、中国という3つの主要市場の中では、中国が唯一昨年からプラスとなる見通しで、3月末の時点で6%の増加が見込まれている。
第1四半期の実績は、北米市場と中国で予想を1%上回った。国際市場(中国を除く)については予想を11%上回り、欧州・中東・アフリカ(EMEA地域)が最大の伸び(4億6,300万ドル/約703億円)を記録。イタリア、イギリス・アイルランド、スペイン、ロシア、オランダが昨年を上回る結果となった。アジア太平洋(中国を除く)も日本、韓国、オーストラリアの伸びにより、若干の増加(1億5,700万ドル/約238億円)が示された。ラテンアメリカ地域で出足が鈍く予想は減少したが、ブラジルは昨年と比べて若干のプラスを記録した。
Other Sources:Deadline、Screen Daily