韓国では映画館に足を運ぶ人が減っている一方で、人々が映画に関するコンテンツを視聴したり議論したりするエンゲージメントは実際に増加している。韓国映画振興委員会(KOFIC)と韓国生産性本部が共同で実施した「映画コンテンツ消費動向調査」は、パンデミック後の映画産業が直面するこの逆説的な状況を浮き彫りにした。
これは、観客は映画そのものを避けているわけではなく、映画消費を取り巻く環境や好み、行動様式が変化したことを意味している。
余暇のホームベース化と「失敗したくない」観客たち
休息や個人の趣味に費やす時間が増加するなかで、劇場へ行くことは「わざわざ時間を作って外出する活動」として認識されるようになっていると調査は指摘する。一方で、OTTプラットフォームやYouTube、ゲーム、SNSは、すでに家庭内における基礎的な余暇インフラとして定着している。
観客の映画選びには、失望するリスクを最小限に抑えたいという強い欲求が表れており、公開直後に飛びつくのではなく、口コミや評価、レビューを確認してから実際の視聴タイミングを決める観客が圧倒的に多くなっている。また、単なる最新作よりも、すでに興行成績が証明されている作品や定評のある作品を選ぶという、「安全な選択肢」を選びたいという傾向が見てとれる。


