フランスのニュース制作コストは29億ユーロ規模。56%のメディアが赤字に陥る現状が判明(文化省・Arcom調査)

質の高い情報の価値が見直される一方、仏メディアの半数以上が赤字に苦しんでいる。最新調査から、人件費の重圧や巨大ITへの広告流出など構造的課題が浮き彫りに。

グローバル ヨーロッパ
出典:Arcom
出典:Arcom

2026年1月20日、フランス文化省と視聴覚・デジタル通信規制機構(Arcom)の委託を受けたPMP Strategy社が「フランスにおける情報のビジネスモデルに関する調査」を発表した。本調査はテレビ、ラジオ、新聞、オンラインメディア、通信社などが制作する「政治・一般情報(IPG)」に焦点を当てたものである。

近年、SNSの普及に伴いフェイクニュースが深刻化している。伝統的メディアへの信頼度が52~69%であるのに対し、SNS上の情報への信頼度はわずか29%だ。国民のメディア不信を背景に、質の高い情報は「民主主義の基盤」として再評価されている。しかしその一方で、多くのメディアが赤字に苦しみ、報道のマネタイズという難題に直面している現状が浮き彫りになった。



《杉本穂高》

関連タグ

杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

編集部おすすめの記事