Netflix合同会社は、2026年ワールドベースボールクラシック(以下、WBC)および過去大会の公式映像を活用して情報発信を行う「Netflix公式クリエイター」の募集を開始した。
本施策は「ワールドベースボールクラシック最強応援団」と銘打たれ、選出されたクリエイターには公式映像素材の使用権限が付与される。募集定員は30名程度、エントリー期限は2026年2月8日(日)までとなっている。
通常、厳格な権利管理下にあるスポーツの国際大会映像において、プラットフォーマーが一般クリエイターに対して素材を開放し、さらに収益化まで認めるという試みは、クリエイターエコノミーの観点からも注目すべき事例だ。
公式映像の素材利用を開放、YouTubeやXでの収益化も承認
今回の公募は、Netflixが保有する大会公式映像の配信権の一部を、選ばれたクリエイターに開放するというものだ。
認定されたクリエイターは、試合のハイライトやスーパープレーの解説など、独自の視点で編集した動画を制作・配信することが可能となる。対象プラットフォームはYouTube、X(旧Twitter)、TikTokの3媒体だ。
特筆すべきは、各プラットフォームにおける「収益化」が認められている点にある。
ガイドラインによると、YouTubeでは広告収益、XおよびTikTokではインプレッション収益が全額クリエイターに帰属する(※各プラットフォームの収益化条件を満たすアカウントに限る)。
ただし、ビジネス目的(法人利用や商品宣伝)での利用は不可とされ、あくまで個人の創作活動を支援する枠組みだ。権利保護の観点から、公式映像の単純転載や、映像のみの掲載、音声のみ抽出してBGM集にするなど「編集を伴わない投稿」は禁止されており、クリエイターには独自の付加価値をつけることが求められる。
日本以外の参加国にも焦点、グローバルな熱狂を演出
募集要項では、制作動画の条件として「期間中に最低3本以上の動画配信」に加え、「日本以外の参加国を題材にした動画を1本以上配信すること」が義務付けられている。
これは、自国チームへの応援に偏りがちな国際大会において、世界各国の代表選手やプレーの魅力に光を当て、大会全体の熱量を底上げしようとするNetflix側の意図が窺える。
クリエイターには、指定のウォーターマークやバンパー(一部広告要素含む)の挿入が求められるほか、WBC公式発表前の不正な情報開示や誹謗中傷など、ブランド毀損に対する厳格なガイドラインも設けられている。
応募資格として、YouTubeパートナープログラムへの参加やX Premiumアカウントの所持など、一定の発信力と実績を持つクリエイターが想定されており、映像編集環境とリテラシーを兼ね備えた人材の確保が狙いと見られる。
2月8日締め切りの短期決戦、3月から動画配信を開始
募集期間は2026年2月8日(日)23:59までと非常に短いスケジュールとなっている。
選考結果は2月10日~12日頃に通知され、当選者へのガイドライン説明や契約手続きを経て、3月2日(月)より動画配信が開始される予定だ。
動画公開期間は2026年5月31日までとされ、期間終了後はコンテンツの削除が必要となる。
SVOD(定額制動画配信)大手のNetflixが、スポーツライブコンテンツの熱狂をソーシャルメディア上のUGC(ユーザー生成コンテンツ)と連携させてどう最大化するか。今回の「公式クリエイター」施策は、今後のスポーツ放映権とファンエンゲージメントのあり方を占う試金石となりそうだ。
【募集概要】
企画名: ワールドベースボールクラシック最強応援団 Netflix公式クリエイター
定員: 30名程度
募集期間: ~2026年2月8日(日)23:59
応募フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBSnNf8uWP-FMFs2wzfB0VcMUNmOROmTd2A9R5C74h_22iew/viewform
お問い合わせ: Netflix公式クリエイター運営事務局 (info@ourmoments.jp)

