『幽☆遊☆白書』のTHE SEVEN、韓国VFXスタジオ「M83」と戦略的パートナーシップを締結

『幽☆遊☆白書』のTHE SEVENが、『ヴィンチェンツォ』を手掛けた韓国VFX大手M83と戦略的提携。企画段階から技術と演出を融合させる新体制で、日韓の強みを掛け合わせた世界水準の映像創出に挑む。

映像コンテンツ 制作
左から、THE SEVENの赤羽智史CVO(チーフVFXオフィサー)、瀬戸口克陽CEO、M83のチョン・ソンジンCEO、ユン・ラウルCSO、Mortarheaddのノ・グクテCEO
左から、THE SEVENの赤羽智史CVO(チーフVFXオフィサー)、瀬戸口克陽CEO、M83のチョン・ソンジンCEO、ユン・ラウルCSO、Mortarheaddのノ・グクテCEO

株式会社THE SEVEN(以下、THE SEVEN)は2026年2月3日、韓国のVFXスタジオであるM eighty-three Co., Ltd.(以下、M83)とVFX戦略的パートナーシップ契約を締結した。TBSグループの海外戦略を担うTHE SEVENと、韓国KOSDAQ市場に上場するM83が連携し、アジア発のVFX映像コンテンツをグローバル市場へ展開する制作体制の構築を図る。


『ヴィンチェンツォ』などを手掛けた大手「M83」

THE SEVENは、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』(シーズン3制作協力)や『幽☆遊☆白書』などのプロデュースを手掛けてきた。特に『幽☆遊☆白書』は、アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード2024の視覚効果部門でグランプリを受賞するなど、VFXを多用した作品制作に実績を持つ。

一方、M83はtvNドラマ『ヴィンチェンツォ』やNetflixシリーズ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』、第42回青龍映画賞技術賞を受賞した『スペース・スウィーパーズ(勝利号)』などのVFXを担当してきたスタジオだ。2024年8月にKOSDAQへ上場し、現在は10の子会社を通じてIP開発からAI・映像R&Dまでを行う総合コンテンツ制作企業として事業を拡大している。

プリプロダクション段階からの技術連携を推進

今回のパートナーシップ契約により、両社は企画・プリプロダクションから最終工程のコンポジットに至るまで、包括的な連携を行う。従来の制作工程における発注・受注の関係にとどまらず、初期段階から技術的な検討を共同で行うことで、VFX品質の安定化と効率化を目指す。また、双方が持つ技術やワークフローの共同研究開発(R&D)も実施し、国際共同制作における競争力強化を図る方針だ。

THE SEVENの赤羽智史チーフVFXオフィサー(CVO)は、VFXを単なる仕上げ作業ではなく企画の根幹を支える要素であるとし、M83との連携によってプリプロダクション段階から技術と演出を統合させる狙いがあるとしている。

グローバル市場を見据えた制作体制の確立へ

両社経営陣は、本提携を通じてグローバル市場での展開を加速させる意向を示している。THE SEVENの瀬戸口克陽代表取締役社長CEOは、M83の技術力と自社のプロデュース機能を組み合わせることで、世界市場に向けたコンテンツ制作を強化すると述べた。

また、M83のチョン・ソンジンCEOは、日本のコンテンツ産業が持つ企画力や緻密さと、韓国の制作システムおよび技術力を結びつけることに意義があるとし、日韓の強みを融合させた制作モデルを構築することで、グローバル市場での成果を目指すとしている。

提携の発表に合わせ、両社が過去に手掛けた作品の実績をまとめたVFXショーリールが公開された。

▼THE SEVEN × M83 VFX Showreel


《Branc編集部》

関連タグ

編集部おすすめの記事