NetflixとMAPPA、戦略的パートナーシップを締結。企画からMDまで「スタジオ主導」のビジネスモデル構築へ

NetflixとMAPPAは戦略的提携を結び、スタジオ主導のIP展開やグローバル配信を推進し、日本アニメの需要拡大に対応するビジネスモデル構築を目指す。

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左:Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント 坂本和隆氏、右:MAPPA代表取締役社長 大塚学氏
左:Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント 坂本和隆氏、右:MAPPA代表取締役社長 大塚学氏

Netflixは2026年1月21日、アニメーション制作会社の株式会社MAPPA(以下、MAPPA)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

本提携は、作品の独占配信に加え、ストーリー開発からグッズ展開(マーチャンダイジング)までを包括的に推進することを目的とする。従来のアニメ制作・配信の枠組みを超え、スタジオが主体性を持ってグローバル市場へ展開するビジネスモデルの構築を目指す動きとなる。


複数作品の独占配信と「スタジオ主導」でのIP展開

今回の合意に基づき、両社は現在開発中の複数のMAPPA制作アニメについて、世界190以上の国や地域のNetflixメンバーに向けた独占配信を行う予定だ。

今回の提携は、単なる配信権の独占許諾にとどまらず、企画段階からの連携が含まれる。具体的には以下の領域での協業が明示されている。

  • 包括的なプロジェクト推進: ストーリー開発からグッズ展開まで、グローバル市場を見据えたプロジェクト設計。

  • 世界同時配信: タイムラグのない視聴環境の提供。

MAPPAはこれまで、『チェンソーマン』においてスタジオ主導でのIP開発やグッズ展開を行うなど、アニメ表現とビジネスの両面で独自のアプローチをとってきた。Netflixはこの「スタジオ発の企画思想と主体性」を起点とした制作体制を重視し、スタジオの主体性を核としたビジネスモデルの確立に向けて連携を深める。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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