TBSテレビ、U-NEXT、そしてTHE SEVENの3社は2025年9月27日、共同で大型ドラマを制作する「TBS×U-NEXT×THE SEVEN グローバルプロジェクト」の始動を発表した。本プロジェクトは、ドラマ史上類を見ない大規模スケールで制作される「ジャパニーズ・ソードアクション・エンターテインメント」であり、日本発のコンテンツとして世界市場でのヒットを目指す。Netflixシリーズ『今際の国のアリス』を手掛けたプロデューサーやVFX制作陣も参加、日本のトップクリエイターが集結する。
監督・渡辺一貴、P・森井輝らトップクリエイター集結。世界基準のVFXで新たな時代劇を創造
本プロジェクトには、日本の映像業界を牽引する第一線のスタッフが集結した。チーフプロデューサーは、Netflixで世界的なヒットを記録した『今際の国のアリス』シリーズや『幽☆遊☆白書』の森井輝が務める。監督には、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』や『岸辺露伴は動かない』シリーズで知られ、リアリティと緊張感を追求する演出で高い評価を得る渡辺一貴を起用。
さらに、脚本には映画『ケイコ 目を澄ませて』の酒井雅秋、アクション監督には『ベイビーわるきゅーれ』の園村健介、そしてVFXプロデューサーには『幽☆遊☆白書』でアジア・アカデミー・クリエイティブ・アワード最優秀視覚効果賞を受賞した赤羽智史など、各分野のスペシャリストが名を連ねる。THE SEVENが誇る高いVFX技術と、日本が世界に誇るクリエイター陣の才能を結集させ、世界的に人気の高い「侍」や「時代劇」といったテーマを、現代的な映像表現で再構築する。
日本発コンテンツのグローバル展開を加速
今回の座組は、各社の強みを最大限に活かした戦略的な提携である。国内で数々のヒットドラマを生み出してきたTBS、グローバル市場を見据えた企画製作力と最先端のVFX技術を持つTHE SEVEN、そして国内動画配信市場で確固たる地位を築いたU-NEXTが、それぞれの領域でシナジーを生み出す。
U-NEXTの堤天心代表取締役社長は、「本プロジェクトは、配信プラットフォーム発のオリジナル作品として、TBS様とのパートナーシップを最大限に生かし、THE SEVEN様が手がける世界基準のハイクオリティとスケール、かつ、放送と配信を連動させた新たな取り組み」とコメント。TBSの龍宝正峰代表取締役社長も、「これ以上ないパートナーと共に、世界へ挑戦できることに心が震える思い」と期待を語る。
本プロジェクトは、単なる共同製作に留まらず、放送と配信を効果的に連動させることで、新たなビジネスモデルの構築を目指すものと見られる。製作著作のクレジットがTBSではなく、THE SEVENとなっている点にも注目すべきだろう。日本のコンテンツ産業がグローバル市場でいかに存在感を発揮していくか、その試金石となる大型プロジェクトの動向に、業界内外から高い注目が集まるだろう。
キャストや正式タイトルなどの詳細は後日発表される予定だが、すでに公開されたティザームービーとティザービジュアルからは、作品の壮大な世界観と制作陣の熱量が伝わってくる。
■番組概要
[スタッフ]
放送/配信:TBSテレビ/U-NEXT
製作著作:THE SEVEN
プロデュース:
森井輝(THE SEVEN)/Netflix『今際の国のアリス』シリーズ、『幽☆遊☆白書』ほか
井上衛/TBS×WOWOW『ダブルフェイス』、『MOZU』シリーズほか
下村和也(THE SEVEN)/Netflix『幽☆遊☆白書』、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』ほか
監督:渡辺一貴/大河ドラマ『おんな城主 直虎』、朝ドラ『まれ』、『岸辺露伴は動かない』シリーズほか
脚本:酒井雅秋/WOWOW連続ドラマW『コールドケース2・3』、映画『ケイコ 目を澄ませて』
アクション監督:園村健介/映画『ベイビーわるきゅーれ』、映画『陰陽師0』ほか
VFXプロデューサー:赤羽智史(THE SEVEN)/Netflix『今際の国のアリス』シーズン3、『幽☆遊☆白書』ほか
キャラクターデザイン:前田勇弥/映画『レジェンド&バタフライ』ほか
音楽:出羽良彰/Netflix『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと』、アニメ『地獄楽』ほか
ポスプロスーパーバイザー:石田記理(THE SEVEN)/Netflix『今際の国のアリス』シリーズ、『幽☆遊☆白書』ほか