新海誠監督所属の制作会社が長野・佐久に映画館「なかごみ座」2027年春開業へ。

CWF CINEMASが長野・佐久に映画館『なかごみ座』を2027年春開業へ。公式SNS(X)の開設、劇場イメージビジュアルの初公開、地元花火大会への協賛も明らかにした。

映像コンテンツ 劇場
※画像はイメージ。実際とは異なる場合がある。
※画像はイメージ。実際とは異なる場合がある。

新海誠監督が所属するアニメーション制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)を母体とする株式会社CWF CINEMASは2026年8月5日、長野県佐久市中込地区に開業予定の映画館名称を「なかごみ座(なかごみざ)」に決定したと発表した。開業は2027年春を予定する。

あわせて公式SNS(X)の開設、劇場イメージビジュアルの初公開、地元花火大会への協賛を明らかにした。地方で相次ぐ映画館閉館が課題となるなか、制作会社が自ら興行拠点を手がける取り組みとして、映像業界の関心を集めそうだ。

佐久地域唯一の映画館閉館を契機に、新たな映画館づくりへ

「なかごみ座」プロジェクトの起点は、2023年に佐久地域唯一の映画館が閉館したことにある。同館は新海監督やCWFにとって、作品公開のたびに舞台挨拶を行い、観客と時間を共有してきた場所だった。地域から映画館がなくなることへの寂しさと、「もう一度この街に映画館をつくろう」という思いがプロジェクトにつながった。

立地は、新海監督が高校時代の通学に利用していたJR中込駅前。駅前には現在も「作品の原風景につながる景色」が広がっているとしている。CWF CINEMASは2024年8月に中込で設立された。株主には母体のCWFと株式会社・川口典孝や有限会社・新海クリエイティブに加え、ユーフォーテーブル、ウィットスタジオ、MAPPA、グッドスマイルカンパニー、美峰、STORY inc.といったアニメ関連企業が名を連ねている。

なお劇場名の「なかごみ座」は、約半世紀前にこの街にあった映画館「中込座」と同じ名前だ。過去にこの街で映画を観た人々の記憶と、これから訪れる観客の想いを一つの名前でつなぐ狙いが込められている。同社は映画鑑賞にとどまらず、人と人がつながるコミュニティ拠点となる映画館を目指すとしている。

『君の名は。』のアニメーター・大橋実が劇場ビジュアルを描き下ろし

今回のリリースでは、CWF所属のアニメーター・大橋実が本映画館のために描き下ろした劇場イメージビジュアルが初公開された。大橋は『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』などの作品づくりに携わってきた人物で、緻密な芝居描写を得意とする一方、日常を切り取るイラスト作品でも注目を集める。2025年には初のイラスト作品展「スケッチ日和」を開催しており、アニメーションとイラストの双方で活動する。今回のビジュアルには、映画館と地域住民が紡ぐ新たな日々への期待が一枚に込められているという。

公式SNS開設と花火大会協賛で地域接点を先行構築

同社は8月5日、開業までの進捗やイベント情報を発信する公式Xを開設した。今後、映画館づくりの過程やイベント情報を随時発信していく。

また地域との連携の第一歩として、8月15日(土)に開催される第64回佐久千曲川大花火大会に協賛する。当日は中込のサングリモ前広場「グラスルーフ」に特設ブースを出店し、新海誠監督作品のオリジナルグッズを販売する“出張物販”を展開。あわせて大橋実描き下ろしの劇場イメージビジュアルを使用したオリジナルステッカーを数量限定で配布する。

《Branc編集部》

関連タグ

編集部おすすめの記事