DJI JAPAN株式会社は9月9日、第83回ヴェネチア国際映画祭のヴェネチア・プロダクション・ブリッジ会期中に、プロ向けフォーラム「Filmmakers & Visionaries Session」を開催したと発表した。ベテランの映像作家から新進の監督、撮影監督までが顔をそろえ、手のひらに収まるカメラが映画表現に何をもたらすのかを論じた。
イザベル・ユペール主演作と瀧本幹也のロードムービー
DJIは今年5月、フランス・カンヌでOsmo Pocket 4Pを初公開している。今回のセッションはその流れを引き継ぐもので、同機は2人の映像作家に託され、それぞれ別の国で撮影が進められた。
1作目の『FAMILIARITÉ』は、文学と記憶を題材にした作品。カンヌ、ヴェネチアの両映画祭で評価を重ねてきたイザベル・ユペールが、主演とクリエイティブディレクターを兼ねた。もう1本は、日本を代表する撮影監督・瀧本幹也が構想から監督までを手がけた『存在の不確かな彼女』。歴史ある銀鉱山の町を舞台に、人とのつながりを探るロードムービー風の物語だ。2作品とも、全編をOsmo Pocket 4Pだけで撮り切っている。
DJIによれば、この独立した2つの制作から、軽量なカメラでも感情表現力と技術的精度は落ちないという共通の結論が得られたという。個人による映画制作の可能性が、両作を通じてあらためて問い直された格好だ。

