IMAX、2025年通期興行収入12.8億ドルで過去最高を記録。「鬼滅」「ナタ」などローカルコンテンツが牽引、配信業者もIMAXを活用し始める

IMAXの2025年通期決算は、主要指標で過去最高を記録した。業績拡大を牽引したのは、日中の大ヒットアニメをはじめとする「ローカルコンテンツ」だ。配信大手の参入やスポーツ中継といった多角化も進み、独自の地位を確固たるものにしている。

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IMAX、2025年通期興行収入12.8億ドルで過去最高を記録。「鬼滅」「ナタ」などローカルコンテンツが牽引、配信業者もIMAXを活用し始める
IMAX、2025年通期興行収入12.8億ドルで過去最高を記録。「鬼滅」「ナタ」などローカルコンテンツが牽引、配信業者もIMAXを活用し始める

IMAX Corporationの2025年通期決算は、売上高、興行収入、利益率の各主要指標において過去最高を記録した。通期の総売上高は前年比16%増の4億1,020万ドルとなり、グローバル興行収入は前年比40%増の12億8,000万ドルに達している。

財務面においては、利益水準が大幅に改善している。純利益率は11.1%、調整後EBITDAマージンは45.1%を記録。事業セグメント別に見ると、スタジオ向けにコンテンツのデジタルリマスター等を提供する「コンテンツ・ソリューション」部門の粗利率が、前年の53%から66%へと上昇している。

また、映画興行市場全体における同社のシェア拡大も顕著となった。2025年のグローバル興行収入全体に占めるIMAXのシェアは、前年比で700ベーシスポイント上昇し3.8%に達した。全世界の映画館スクリーン数のうちIMAXが占める割合は1%未満であるが、興行市場全体におけるシェアはその水準を上回っており、観客のプレミアムフォーマットへの需要が増加していることを裏付ける結果となった。


ローカルコンテンツとアニメーションが牽引

業績拡大を牽引した最大の要因は、非ハリウッド作品である「ローカルコンテンツ」の伸長だ。2025年のローカル言語作品によるIMAX興行収入は、これまでの年間記録を66%上回る4億500万ドルを記録した。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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