別所哲也がWeb3時代の映像クリエイター支援プラットフォーム「LIFE LOG BOX」を発表

収益化やコンテンツ管理など映像業界の様々な課題にアプローチ!別所哲也氏が代表のビジュアルボイス×デロイト トーマツ×AWSのプラットフォーム「LIFE LOG BOX」が発表された。

テクノロジー Web3
別所哲也がWeb3時代の映像クリエイター支援プラットフォーム「LIFE LOG BOX」を発表
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収益化やコンテンツ管理など映像業界の様々な課題にアプローチする新プラットフォームが誕生した。

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」を運営するビジュアルボイスと、デロイト トーマツ コンサルティング、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS)が6月8日(木)、動画の価値を最大限に高めることを目指すプラットフォーム「LIFE LOG BOX」を発表、記者会見を行った。

ビジュアルボイスは、俳優の別所哲也が代表取締役を務め、1999年よりショートショート フィルムフェスティバルを開催。同映画祭と連携し映像制作やイベントプロデュース、コンテンツのライツ事業などを展開してきた。LIFE LOG BOXは、映画祭を通じて世界中の短編映画やショート動画クリエイターを紹介してきた同社が、映画祭運営のノウハウと世界中のクリエイターとのネットワークを通じて、永続的に、安定したサービスを日本からグローバルに提供することを目指すものだ。

同サービスは、データアセットマネジメントを中心に、ポートフォリオ、映画祭へのエントリーからオンライン・メタバース映画館での上映、ファンコミュニティ創出からNFTマーケットへの接続、そして世界中の企業とクリエイターをつなぐ案件マッチングを提供し、Web3時代のクリエイター活動を支援することを目的にしているという。

LIFE LOG BOXはログインすると動画を簡単にアップロード、自身のポートフォリオを作成でき、同サイト内から映画祭への応募やNFT化を可能とする。このサービスによって、収益化やコンテンツ管理など映像業界の様々な課題にアプローチしたいとのこと。別所氏は、会見の中でスマートフォンの普及によって「全人類が動画クリエイターになる時代」が到来していると語り、そんな時代に動画は資産となることを強調。動画を保管・管理するだけでなく、証券のように運用していくことが可能になると語る。

LIFE LOG BOXのシステム構築はデロイト トーマツが支援し、AWSのストレージサービスを活用する。またNFT関連の技術は、月間アクティブユーザー3,000万人のウォレット「MetaMask」を持つConsenSysの「InfuraNFT API」を国内で初めて導入する。

デロイト トーマツの佐瀬真人代表も会見に出席し、ショートショート フィルムフェスティバルのデロイトデジタルアワード賞の創設からビジュアルボイスとの付き合いがあることを紹介。同社は、地方創生やNFT、AIニューロマーケティングなど、コンサルティングからリスクアドバイス、テクノロジーまでまとめてワンストップで実装可能であることを強調した。

AWSの長崎社長も会見に同席。AWSの豊富なクラウドサービスとセキュリティの強みを生かして、同サービスを支援していきたいと豊富を語った。別所氏とビジュアルボイスに関して、短編映画祭をいち早く日本に持ってきたパイオニアという点で、クラウドのパイオニアであるAWSと似ており、何かをやりたいと思っている人にツールを提供するのが同社の姿勢であり、LIFE LOG BOXにシンパシーを感じると語った。

LIFE LOG BOXは現在ベータ版が始動しており、世界中の映像クリエイター約150名がすでにアカウントを作成しているそうだ。会見ではクリエイターを代表して、映画監督の安藤桃子と女優で映画監督の黒木瞳がビデオメッセージで登場。安藤氏は、こうしたプラットフォームがあることで才能ある若い人材が世界と繋がれ、クリエイターに適切な還元が可能になることを期待していると語った。そして、黒木氏は、以前短編映画を作った経験に触れ、(短編は)多くの人に届けることが難しかった、(こうしたプラットフォームは)大きな力になると期待を寄せた。

黒木瞳氏もポートフォリオを登録している
安藤桃子氏のポートフォリオ

別所氏は、会見中に「ライフログ(人生の記録)が集まるボックスを日本から世界に発信していくことにワクワクしている。映像は価値として図るのが難しいものだったが、その先がけになりたい」と今後の本格展開への豊富を語った。

LIFE LOG BOXの公式サイトは以下。
https://lifelogbox.com/ja/

《杉本穂高》
杉本穂高

映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。