東野圭吾『クスノキの番人』伊藤智彦監督で初アニメ映画化、海外販売は仏シャレードが担当

東野圭吾の小説『クスノキの番人』が2026年にアニメ映画化され、フランスのシャレードが海外セールスを担当。監督は伊藤智彦が務める。

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『クスノキの番人』ティザービジュアル
©東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会 『クスノキの番人』ティザービジュアル
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東野圭吾の累計100万部超ベストセラー小説『クスノキの番人』(英題:The Keeper of the Camphor Tree)が長編アニメ映画化され、2026年公開されることが過日発表されていたが、同作の国際セールスをフランスのCharades(シャレード)が担当することがわかった。監督は『HELLO WORLD』以来6年ぶりの劇場長編となる伊藤智彦。制作はA-1 Picturesが担当する。シャレードのinstagramによると、今年のカンヌ国際映画祭で何らかの発表があるようだ。


シャレードは、フランス・パリを拠点とするインディペンデント系の映画・アニメーション専門の国際セールス会社である。2017年に設立され、ヨアン・コント(Yohann Comte)、ピエール・マゾ(Pierre Mazars)、アレクサンドラ・ヘンショウ(Alexandra Henochsberg)らが共同創業者として名を連ねている。

映画祭向けの戦略的セールスや、配信プラットフォーム向けの権利販売を得意とし、特に高品質なアニメーション作品やアート系映画の国際販売に実績を持つ。最近では2025年アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したラトビア作品『Flow』を手がけたことで注目を集めた。


《杉本穂高》

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映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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