アニメの新たな才能発掘に取り組む「高知アニメクリエイターアワード2025」が開催、グランプリは『鯨を夢む』が受賞、国内外から293作品が応募

賞金総額は3,000万円となり、短編アニメーションのアワードとしては大型の企画。多くの才能が授賞式のため高知に集結した。

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グランプリ:鯨を夢む / Shuzuku
高知アニメクリエイターアワード受賞作品 グランプリ:鯨を夢む / Shuzuku
  • グランプリ:鯨を夢む / Shuzuku
  • 準グランプリ:ジョセリン・ラン・デブ/ ランデブー班
  • 審査員特別賞:スイーツメイト / スイーツメイトチーム
  • 審査員特別賞:はずしてトラバサミ / なかむら たけし
  • 審査員特別賞:マミ子のウン子 / 大野恭照
  • アニ魂賞:りんご飴のまじない / 祇狩神社
  • 審査員特別賞:夏の終わり / 小林翔汰
  • 審査員特別賞:金と銀のナイフ / 平野汐音

高知アニメクリエイター聖地プロジェクトの一環として開催される「高知アニメクリエイターアワード」の授賞式が4月5日、開催された。第2回の開催となる今年は、昨年の倍以上、293作品が国内外より応募があり、30作品がノミネート。ノミネート作品の関係者が高知に集結した。

高知アニメクリエイターアワードは、「アニメ魂」を抱く、未だ見ぬ多くの才能と出会いの場となることを目指して企画されており、年齢、プロ・アマを問わず、90秒から15分(エンドクレジットを含む)のショートアニメーションであれば手法も自由で応募可能。グランプリ受賞者には300万円、準グランプリは200万円、アニ魂アワードは100万円、オーディエンス賞は30万円、審査員特別賞には50万円がそれぞれ贈呈され、賞金総額は3,000万円となり、短編アニメーションのアワードとしては大型の企画だ。

審査員は一様に「昨年よりも格段に質が向上し、プロの現場でも通用する人材がいる」と語り、若い人材の情熱的な作品に目を輝かせることとなった。


受賞結果一覧

審査員特別賞に輝いたのは以下の10本。

金と銀のナイフ/平野汐音

春蕾(Shunrai)/はるつぼみ

はずしてトラバサミ/なかむら たけし

マミ子のウン子/大野恭照

うたたねマフラー『カメとウサギ』/脇村映像

スイーツメイト/スイーツメイトチーム

夏の終わり/小林翔汰

wing/荒谷泰之心

鮮やかな日々/影山晴也

オーディエンス賞は審査員特別賞も受賞した『透明標本』(夜更かしコア)が同時受賞。同賞は3,500件を超える一般投票から選ばれた。

アニ魂賞は、独自性を生かし、さらなる魅力的な活動に期待を寄せてアニメ魂を持つ作品に贈呈される。選ばれたのは以下の2本。

カノープス/蟻川夢子

りんご飴のまじない/祇狩神社

準グランプリは、わずかな差でグランプリを逃したものの、今後の活躍が期待される2組に贈られた。

ジョセリン・ラン・デブ/ランデブー班

Dancing in the rain/葉昭均

そして、グランプリには『鯨を夢む』(Shuzuku)が輝いた。

受賞者は大学生から社会人、海外出身者と多彩


取材:杉本穂高

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杉本穂高

映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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