2025年3月期3Q(2024年10月1日~2024年12月31日)におけるソニーの映画分野は9%の増収となった。
増収に貢献しているのが2021年に買収したアニメ特化型動画配信サービスのクランチロールだ。また、2024年に取得した映画館チェーンのアラモ・ドラフトハウスも好影響を与えている。一方、ソニー・ピクチャーズ テレビジョンを中核とするテレビ番組制作は減収が続いており、既存のビジネスモデルにとらわれない事業展開が必要になっている。
足元ではソニーは金融部門を切り放し、エンタメ事業に集中する方針を掲げた。中長期的には大胆なM&Aにも期待ができる。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の興行収入は700億円を突破
2025年3月3Qの映画分野の売上高は3,982億円で、およそ1割の増収だった。ソニーは映画分野を3つのセグメントに分離している。映画製作、テレビ番組制作、メディアネットワークだ。好調だったのは映画製作で、売上高は前年同期間比29.2%増の1,684億円だった。
3Qに公開した映画においては、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』がヒットした。興行収入は北米で1億4,000万ドル、全世界で3億3,900万ドル。トータルで4億7,800万ドルを記録した。
有料会員数は買収時の3倍に膨張
クランチロールは堅調に成長しているようだ。