2024年6月21日より公開中の映画『九十歳。何がめでたい』の累計興行収入が10億円を突破した。
直木賞をはじめ数々の賞を受賞し、昨年の11月5日に100歳を迎えた作家・佐藤愛子のベストセラーエッセイ集「九十歳。何がめでたい」。2016年5月まで1年に渡り「女性セブン」(小学館)に連載され、90歳を迎えヘトヘトになった作家自身の日々の暮らしと世の中への怒り、戸惑いが綴られており、書籍化されるやその「老い」や「現代社会」に対する歯に衣着せぬ物言いと、独特のユーモアで「人生100年時代」といわれる現代を生きる老若男女に多くの共感を得てたちまち社会現象になった。
その後98歳を迎えますますヘトヘトになった日々の暮らしを綴った続編「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」も刊行され、シリーズ累計発行部数は現在180万部の大ベストセラーに。今回、同じく老後の諸問題をユーモアを交えながら描いた映画『老後の資金がありません!』の前田哲監督が満を持して草笛光子を主演に迎え映画化した。
本作は6月21日の全国公開からシニア層を中心に圧倒的な支持を集め、映画館には平日の朝から夕方にかけてシニア層が殺到。SNSでは「87歳の母と観た 映画館で一緒に映画を観たのは10歳くらいの時以来」といった投稿もあり、数十年ぶりに親子で映画鑑賞をするきっかけにもなっているとのことだ。そして動員数は800,132人、興行収入は1,001,531,560円を記録。人生100年時代と言われる現代社会において、90歳女優の主演映画として史上初の興行収入10億円突破とめでたい快挙を成し遂げた。
さらに、満足度調査(6月20日~6月24日 鑑賞者アンケート (株)MSS 調べ)では、満足度97.4%、口コミ推奨度98.7%と、『老後の資金がありません!』に続き驚異の高評価を記録。「草笛光子の出演」が鑑賞動機のランキングトップになるなど、長くエンターテイメントを牽引してきたその人気と実力が現れた結果となった。来場者は50代以上を中心に夫婦・ペア・女性グループでの鑑賞が目立ち、SNSではFilmarks★3.8、MOVIE WALKER★4.3、映画情報・レビューの総合サイト映画.com★4.0と高い評価を得ている。
映画『九十歳。何がめでたい』作品情報
製作幹事:TBS
配給:松竹
原作:佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」(小学館刊)
監督:前田哲
出演:草笛光子
唐沢寿明/藤間爽子 片岡千之助 中島瑠菜
オダギリジョー 清水ミチコ LiLiCo 宮野真守 石田ひかり 三谷幸喜
木村多江 真矢ミキ
企画・プロデュース:岡田有正
企画:古賀誠一 石塚慶生
プロデューサー:近藤あゆみ 山田大作
脚本:大島里美
音楽:富貴晴美
主題歌:「チーズ」木村カエラ(ELA/Victor Entertainment)
製作:2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会
制作プロダクション:スタジオブルー
配給:松竹