2026年10月7日に開催された「VR FORUM 2026」で、特別セッション「進化するメディア~メディアの未来を創る挑戦~」が行われた。パネリストとして、テレビ朝日 代表取締役社長の西新氏、電通 代表取締役 社長執行役員の松本千里氏、博報堂 代表取締役社長の名倉健司氏の3人が登壇。モデレーターはビデオリサーチ 取締役 執行役員 経営戦略統括の木塚了敬氏が務めた。
木塚氏は冒頭、テレビ広告市場が海外要因などで大きな影響を受け、デジタル広告もAIの影響を無視できない状況にあると述べ、そのうえで、目先の利益ではなく中長期の可能性を探る場にしたいと呼びかけた。議論は「コンテンツ・IP」と「AI時代のマーケティング」の2つのテーマで進んだ。
各社トップが掲げる注力テーマ
セッションは、各社トップが自社の注力テーマを紹介するところから始まった。
西氏は、開局70周年に向けた中期経営計画の「5つのキーストラテジー」を説明。魅力的なIPの創出、東京ドリームパーク(TDP)、CVC、ABEMA、そしてこれらを結びつけて加速させるAIの5つだ。メディア環境の変化は「我々が想像しているスピードよりも非常に速い」とし、既成概念にとらわれないスピード感が欠かせないと語った。
松本氏は、電通が掲げる「インテグレーテッド・グロース・パートナー(IGP)」を紹介。広告・マーケティングの領域にとどまらず、クライアントの事業成長をともにつくるパートナーになるという意思を込めた言葉だという。マーケティング、ビジネストランスフォーメーション、スポーツ&エンターテインメントの3領域を掛け合わせ、独自のAI戦略「AI for Growth」でその変革を加速させる。
名倉氏は、博報堂が長く大切にしてきた「生活者発想」を起点に、「生活者価値デザインカンパニー」というビジョンを示した。博報堂は昨年4月に博報堂DYメディアパートナーズと統合している。AIについても「人間中心」の考え方は変わらず、「AIが賢くなればなるほど、人が何を面白いと思い、何に心を動かすかが分かることの値打ちは、むしろ上がっていく」と語った。








