note、物語IPのゲーム化支援プラットフォーム実証へ。経産省「IP360」採択でAI活用ワークフローを検証

noteは経産省「IP360」に採択され、子会社Tales & Co.と連携して、物語IPをゲームへ展開するプラットフォームの実証を2026年6月開始する。AIで制作工程の一部を効率化し、品質を保ちながらスピーディーなゲーム化を実現し、2033年の海外売上20兆円達成を目指す。

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note、物語IPのゲーム化支援プラットフォーム実証へ。経産省「IP360」採択でAI活用ワークフローを検証
note、物語IPのゲーム化支援プラットフォーム実証へ。経産省「IP360」採択でAI活用ワークフローを検証

note株式会社は2026年6月26日、小説やマンガなどの物語IPをゲームへと展開するための開発プラットフォームの実証を開始すると発表した。本取り組みは経済産業省の「IP360」事業に採択されており、開発費用の一部について国からの補助を受ける予定だ。

子会社のTales & Co.と連携し、AIを活用した制作ワークフローを通じて、日本発の物語IPをゲームとして世界に届ける新たな仕組みづくりを目指す。


制作工程の一部をAIで効率化、品質維持と多様なIP展開の両立へ

本実証では、noteが培ってきたプラットフォーム開発・運営力と、Tales & Co.が持つIP開発・メディアミックスの知見を掛け合わせ、物語IPのゲーム展開の可能性を検証する。具体的には、企画開発、シナリオ設計、アセット制作、プロトタイプ開発など、ゲーム化に必要な一連の工程を支援する仕組みの構築を目指すという。

AIの位置づけについて、noteは「創作そのものを代替するものではなく、制作工程の一部を効率化するための技術」と説明している。これまでコストや開発体制の面で実現が難しかった小説やマンガなどの物語IPについても、品質を保ちながらスピーディーにゲーム展開できる環境を整える方針だ。

実証の第一弾では、Tales & Co.が主体となって開発するIPや、外部パートナーが保有するIPなどを対象に検証を進める。まずはゲームというメディアを通じた制作・販売を手掛ける予定としている。

大規模化・長期化するコンテンツ制作、ゲーム展開のハードルを下げる狙い

本実証の背景には、コンテンツ制作の大規模化・長期化と制作コストの上昇という業界課題がある。新規IPをスピーディーに生み出し、読者やファンの反応を得ながら育てていく上で、マンガはこれまで重要な役割を果たしてきた。

一方で、ゲームには物語やキャラクターをユーザーが体験できる形で届ける力があり、新規IPの発表機会や既存IPとの新たな接点を広げる可能性を持つ。しかし制作コストや開発体制の面でハードルが高く、多くの物語IPにとってゲーム展開は容易ではなかった。

noteは本実証を通じて、AIを活用した制作ワークフローを制作工程の各段階に組み込み、クリエイターや制作チームの判断・表現を支える仕組みのあり方を検証する。新規IPの発表機会の拡大と既存IPの新たな活用を後押しすることで、日本発のヒット作品を世界に届ける新しい仕組みを構築する考えだ。

国家目標「2033年に海外売上20兆円」、IP360事業を背景に

日本のマンガ、アニメ、ゲームは世界的に高い評価を受けており、政府もコンテンツ産業を半導体に並ぶ基幹産業と位置づけている。経済産業省が2025年6月に発表した「エンタメ・クリエイティブ産業戦略」では、2033年までに日本発コンテンツの海外売上20兆円を目指す国家目標が掲げられ、予算350億円超の「IP360」事業を通じて、IPの創出から制作・流通・海外展開までを一体で支援する体制が整えられている。

今回採択されたのは「コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金 開発プラットフォーム構築支援」で、経済産業省「IP360 -Toward 20 Trillion Yen-」のコンテンツ産業支援メニューの一環だ。

noteはこれまで「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、メディアプラットフォーム「note」を自社で開発・運営してきた。Tales & Co.も原作開発に加え、マンガ・映像・ゲーム・音声・グッズなど複合的なメディアミックスに取り組んでおり、ゲームシナリオ制作の実績やAIを活用した創作支援の知見を蓄積してきた経緯がある。

noteは今後、IPホルダー、出版社、制作会社、クリエイター、開発パートナーとの連携も進める方針で、物語IPのゲーム展開やAIを活用した制作ワークフローに関心を持つ事業者からの問い合わせを受け付けている(問い合わせ先:info@talesandco.com)。

《Branc編集部》

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