慶應義塾大学とNetflix、寄附講座「アニメ平和学」を2026年春学期より開講

慶應義塾大学とNetflixが2026年春学期より寄附講座「アニメ平和学」を開講する。アニメの社会的価値と波及効果を学術的に分析し、業界実務家を講師に迎えて、グループワークを交えながら実践的人材の育成を目指す全14回の講座。

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慶應義塾大学とNetflix、寄附講座「アニメ平和学」を2026年春学期より開講
慶應義塾大学とNetflix、寄附講座「アニメ平和学」を2026年春学期より開講

慶應義塾大学は、2026年度春学期より寄附講座「アニメ平和学:日本のアニメで『平和』をつくる」を開講する。本講座はアニメコンテンツの社会的価値や波及効果を学術的に分析する取り組みで、慶應義塾大学が企画し、Netflixの寄附によって開講され、両者が運営する。


慶應義塾大学とNetflixによる寄附講座の開講

本講座は、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート X Dignity センターが推進する「アニメ平和学」プロジェクトの一環として実施される。同センターではこれまでに、2025年8月に第1回アニメ平和学研究会、11月にアニメ平和学ブートキャンプを開催している。

このたび、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の協力を得て、2026年度の春学期(4月~7月)に全14回の講座として三田キャンパスにて開講される。対象は慶應義塾大学の学部生約500名を予定している。

アニメの社会的価値と波及効果を学術的に分析

講義の目的は、アニメという文化表現が持つ社会的価値を読み解き、相互理解・共感・共生を含む広義の平和との関係性を学術的に検討することにある。日本のアニメが世界中の多様な層に触れられるようになる中で、その社会的効果は未だ十分に明らかにされていないという認識で始まった取り組みだ。

カリキュラムでは、業界用語や産業構造の学習にとどまらず、アニメがもたらす「対話」や「連帯」といった効果を概念的・理論的に整理する。具体的には、アニメの持つ経済・社会的効果に関する事例や分析、コンテンツ産業政策や海外展開、ソフトパワーとしての文化外交などが扱われる。また、アジアや中南米地域における受容状況や、アニメと宇宙政策など、産業や国際社会との関わりを多角的に検証する内容となっている。

実務家を招いた講義構成と実践的人材の育成

本講座では、アニメの制作や配信を行っている企業の実務家や、政策・国際交流機関で活動する専門家を講師として招く予定だ。講義内では、アニメの社会的価値の再定義に関するグループディスカッションや発表などのグループワークも実施される。

こうしたカリキュラムを通じて、アニメコンテンツをめぐる漠然とした価値を構造化し、自らの言葉で説明できる力を養い、実践力を備えた人材を育成することを目指すとしている。担当教員は、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の水谷瑛嗣郎准教授と、大学院法務研究科の山本龍彦教授が務める。

《Branc編集部》

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