フランスのシネマレンズメーカーAngénieux(アンジェニュー)は、第79回カンヌ国際映画祭の公式パートナー・セレモニーとして行われた式典で、撮影監督の芦澤明子(J.S.C.)氏に「Pierre Angénieux Tribute(ピエール・アンジェニュー・トリビュート)」を授与した。授賞式は2026年5月22日20時、パレ・デ・フェスティバル内のSalle Buñuelで開かれた。
同賞は、映画撮影芸術に大きく貢献した撮影監督をたたえるもので、今年で13年目を迎える。芦澤氏には、本人の名前を刻印しアンジェニューのズームレンズ「Optimo Ultra Compact 37-102 mm」Full Packバージョンが贈られた。
また、若手女性撮影監督を支援する「Angénieux Special Encouragement(アンジェニュー・スペシャル・エンカレッジメント)」には、ベトナムの撮影監督Nguyễn Phan Linh Đan(グエン・ファン・リン・ダン)氏が選ばれた。2018年から8年連続で続く取り組みで、受賞者は次回作でAngénieuxの最高水準の技術を活用する機会が提供される。
グザヴィエ・ドランや深田晃司も祝福に駆けつける
「ピエール・アンジェニュー・トリビュート」は、アンジェニューの名を冠した公式セレモニーで、カンヌ国際映画祭閉幕前夜の恒例行事となっている。今年の受賞者である芦澤明子氏は、授賞式の前日にはマスタークラスも行った。
会場には、名誉後援者として俳優・映画監督のグザヴィエ・ドラン氏が参加。その他、俳優の岡本多緒氏、映画監督の深田晃司氏、俳優のイレーヌ・ジャコブ氏、日本の撮影監督である中山光一氏らも出席した。

アンジェニューのプレジデントであるEmmanuel Sprauel氏は、芦澤氏の映像表現について「自然で有機的なバランスを追求し、誇張や過度な技術的演出に頼ることなく感情を伝える」と評価した。中山光一氏は、日本の撮影監督として芦澤氏の仕事が国際的な舞台で称えられることへの誇りを示し、彼女が日本の次世代女性映画作家に道を開いてきたと述べた。
芦澤氏は受賞にあたり、アンジェニューと関係者に謝意を表した。「映画は暗い部屋の中の光になり得る。その思いを持ちながら、これからも制作を続けていきたい」とコメント。贈呈されたレンズについては「日本に戻ってカメラテストをするのが待ちきれない。チームもすでに待っている」と語った。








