高知アニメクリエイター聖地プロジェクトの一環として開催される「第3回 高知アニメクリエイターアワード2026」の授賞式が開催された。3回目の開催となる今年は、国内外より310作品の応募があり、36作品がノミネート。ノミネート作品の関係者が高知に集結した。
高知アニメクリエイターアワードは、未だ見ぬ多くの才能と出会いの場となることを目指して企画されており、年齢、国籍を問わず、90秒から15分のショートアニメーションであれば手法も自由で応募可能。グランプリ受賞者には300万円、準グランプリは200万円、アニ魂賞は100万円、オーディエンス賞は80万円、審査員特別賞には50万、ノミネート作品には20万円がそれぞれ贈呈される。さらに学生が受賞した場合は、所属する学校へアニメ教育支援金も別途贈呈される。

審査員からは「昨年よりもレベルが上がり、クリエイターの情熱とクオリティの高さに驚かされた」といった声が上がり、次代を担う才能の情熱的な作品に会場が沸き立つこととなった。
受賞結果一覧
グランプリ
『だれにも見えないところで わたしは空を飛んでいる』 / 田久保はな (東京藝術大学)

準グランプリ
『Defonima』 / go-shu (多摩美術大学)

『マヨネーズとケチャップ』 / 佐伯明日香(広島市立大学)

アニ魂賞
『絶対逆転バンカイザー』 / 堀悠人 (大阪芸術大学)
『子猫のうたたね』 / 山根綸太 (北海道教育大学岩見沢校)

オーディエンス賞
『Melting Yellow』 / 長江心春 (京都精華大学)

審査員特別賞
『くるみまどろみ』 / 伊藤晴(多摩美術大学)
『HARO』 / 平松桃 (Arts University of Bournemouth)

『ゴーストインフェクター』 / 池上優也 (東京工芸大学)
『きっとうまくいく。』 / 竹尾匠生(HAL名古屋)

『POLICE MEN』 / けいさつ同好会(京都精華大学)
『Melting Yellow』 / 長江心春 (京都精華大学)

『雨越し』 / 岩本健太郎(広島市立大学)
『GRIDDOWN』 / TeamGRIDDOWN(HAL大阪)

『となりのマイちゃん』 / 多田文ヒコ(FMCイラスト工房)
『Serendipity』 / いとうえりな(多摩美術大学)

『AIBIKI』 / 残機0(LOADING STUDIO)
『six ifs』 / K(東京藝術大学)

グランプリは東京藝術大学の田久保はなさん。昨年よりも多彩な学校が受賞
見事グランプリを受賞した田久保はなさんは、「まさかグランプリに選んでいただけるなんて全く思っていなかった」と驚きと喜びを語り、「賞をもらえたことも嬉しいが、上映に子どもたちが見に来てほしい」と上映回への期待を口にした。

準グランプリには、わずかな差でグランプリを逃したものの今後の活躍が期待される『マヨネーズとケチャップ』(佐伯明日香さん)と『Defonima』(go-shuさん)の2作品が選出された。プレゼンターを務めた井上伸一郎氏は『Defonima』「1本の作品の中でキャラクターのシルエットが変わっていくなど、センスの塊のような作品」と高く評価した。
今回のアワードでは、作品のレベルが全体的に底上げされていることが審査員から口々に語られた。昨年から引き続いて審査員を務めたJ.C STAFFのプロデューサー松倉友二氏は「昨年よりもエンタメ系の作品が増えた。これが高知のカラーになればいい」と感想を語った。今年はじめて審査員を務めたアニメーション監督の永岡千佳氏は「自分が学生の時にこれだけレベルが高いものが作れただろうか」とエントリー作品の水準の高さに驚いたという。

また、本プロジェクトの広がりとして、オープニングセレモニーでは浜田省司高知県知事より、来年度から高知丸の内高校に全国初となる「まんが・アニメコース」が新設されることも言及され、行政と連携した人材育成の強化もアピールされた。
日本動画協会の理事長である石川和子氏は、「どの作品も情熱と思いに満ちて、心に響いた。次世代を担うアニメーターの可能性をたくさん感じることができた」と総評を述べ、クリエイターたちへの感謝と激励の言葉で授賞式を締めくくった。

ノミネート作品は高知市内のミニシアター「キネマM」にて上映され、今年も高知がアニメの熱に包まれる充実した祭典となった。









