218倍の関心を集めたのは誰か?ミラノ・コルティナ五輪、Parrot Analyticsホワイトペーパー公開

オリンピックはなぜ"地域の複数の物語"なのか── データで読む五輪コンテンツ戦略の本質

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218倍の関心を集めたのは誰か?ミラノ・コルティナ五輪、Parrot Analyticsホワイトペーパー公開
218倍の関心を集めたのは誰か?ミラノ・コルティナ五輪、Parrot Analyticsホワイトペーパー公開

世界的データサイエンス企業のParrot Analytics社は、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪における視聴者のデマンド動向を分析したホワイトペーパー「The Demand Economy of Milano Cortina 2026」を公開した。

本レポートは、大会前の2月2日から閉幕直後の23日までの世界的なデータに基づき、オーディエンスのデマンドがいかに変動したかを記録している。オリンピックというスポーツ界最大のイベントが、アスリートの商業的価値や大衆の関心をいかにして創出し、形成していくのかを客観的なデータから紐解く内容となっている。


独自指標「デマンド」と「ボラティリティ」

本レポートを読み解く前提として、同社独自の2つの指標が用いられている。

一つは「デマンド(Demand)」である。市場におけるタレントの平均的なデマンドを「1x」とし、世界的な視聴者の関心を相対的に測定する。大多数のプロアスリートは1x以下(平均以下)にとどまるが、オリンピックは選手たちをより高い商業的価値を持つ上位層(Good、Outstanding、Exceptional)へと引き上げる強力な「デマンドの加速装置」として機能するとしている。

もう一つは「ボラティリティ(変動係数:CV)」だ。これは標準偏差を平均で割ったパーセンテージで表され、デマンドがどれだけ特定の瞬間に集中(スパイク状)したか、あるいは持続的であったかを示す。CVが高い場合は視聴者が一気に押し寄せて離れていく傾向を示し、CVが低い場合は期間全体を通して安定したデマンドがあったことを意味する。

対照的な2人のスターに見る「デマンド構造」の違い

レポートでは、期間中の平均デマンドが最高レベルの「例外的(Exceptional)」に達した2人のスター、アイリーン・グーとアリサ・リュウの比較を通じて、デマンド曲線の構造的な違いを分析している。


《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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