XTech Ventures、世界のユニコーン企業の動向追う『エンタメ業界レポート2025』を無料公開。エンタメ起業家向けイベントも開催

XTech Venturesは世界のユニコーンエンタメ企業を分析した無料レポートを公開。さらに、起業家向けイベントを開催する。

働き方 調査・統計
出典:XTech Ventures株式会社
出典:XTech Ventures株式会社

XTech Ventures株式会社は、エンターテインメント業界におけるグローバルなスタートアップ動向をまとめた『エンタメ業界レポート2025 ― IPだけじゃない、世界のユニコーン59社 ―』を発行した。

本レポートは、日本政府が掲げる「新たなクールジャパン戦略」や「スタートアップ育成5か年計画」を背景に、世界のエンタメ分野におけるユニコーン企業59社を独自に分析したものだ。また、レポート発行に合わせ、2025年11月17日(月)には起業家向けのトークセッションと交流会も開催される。


政府目標「ユニコーン100社」に向けたエンタメ産業の現在地

日本政府は「新たなクールジャパン戦略」において、エンタメ産業を日本の基幹産業の一つと位置づけている。さらに「スタートアップ育成5か年計画」では、将来的にユニコーンを100社へ増やす目標を掲げており、その中核領域としてエンタメ分野への期待が高まっている。

しかし、現状の国内スタートアップ市場において、エンタメ領域のユニコーン数は依然として限定的だ。本レポートは、こうした現状への課題意識を出発点として、産業全体の可能性を広げるためのアプローチを探る目的で作成された。

世界の潮流は「プラットフォーム」と「カジュアルIP」

日本のエンターテインメント産業は、アニメやマンガに代表される「物語性の強いIP」の存在感が極めて大きい。しかし、本レポートによれば、世界のグローバルユニコーン評価額ランキングで上位を占めているのは、プラットフォーム(PF)企業や、より「カジュアルなIP」を扱う企業であるという。

この調査結果は、日本のエンタメ産業が持つ中核的な強みが「IP創出」にある一方で、世界市場でスケールするユニコーン企業を目指す上では、異なるアプローチも必要なことを示唆していると同社は分析する。レポートでは、現在のエンタメ業界におけるユニコーン59社の事業特徴を整理しており、日本発のエンタメ企業がグローバルで戦うための戦略的なヒントが提示されている。

『エンタメ業界レポート2025』は、以下のリンクから閲覧可能となっている。

https://www.xtech-ventures.co.jp/industryreport05.pdf

ジェトロも登壇、海外展開を見据えた起業家向けイベントを開催

レポートの発刊に合わせ、2025年11月17日(月)には、東京・麻布台にて80名規模のイベントが開催される。

本イベントでは「直近のエンタメ業界動向と、ユニコーン企業に求められる戦略/海外展開のポイント」をテーマにトークセッションを実施。ゲストにはJETRO(日本貿易振興機構)スタートアップ課などを迎え、日本発ユニコーン企業に期待されるパターンや海外進出の知見が共有される予定だ。

会場にはエンタメ業界を得意とするキャピタリストや有識者も参加予定であり、貴重なネットワーキングの機会となるだろう。

イベント概要

  • 日時:2025年11月17日(月)18:00~20:30(予定)

  • 会場:東京都港区麻布台(参加確定者に別途案内)

  • 対象:エンタメ業界の最新トレンドや海外展開に関心のある起業家・関係者

  • 申込https://luma.com/0qsyis97

  • 締切:2025年11月7日(金)17時
    ※応募多数の場合は抽選

《杉本穂高》

関連タグ

杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

編集部おすすめの記事