グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む

世界中の多様なクリエイターとその作品を祝う「グローバルステージハリウッド映画祭 2025」が、10月にロサンゼルスのTCLチャイニーズシアターで開催。『35年目のラブレター』の上映では笑福亭鶴瓶も登壇。

グローバル マーケット&映画祭
グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
撮影:杉本穂高 グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • ハリウッドサイン
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む
  • グローバルステージハリウッド映画祭2025 レポート:笑福亭鶴瓶『35年目のラブレター』がLAを感動で包む

世界中の多様なクリエイターとその作品を祝う「グローバルステージハリウッド映画祭(GLOBAL STAGE HOLLYWOOD FILM FESTIVAL)2025」が、10月にロサンゼルスのTCLチャイニーズシアターで開催された。

元ワーナー・ブラザーズのダグラス・モントゴメリー氏によって設立された本映画祭は、日本映画を中心に、毎年長編、ドキュメンタリー、短編など多彩な作品を映画産業の中心地ハリウッドに紹介している。

今年は例年にも増して国際色豊かで、日本映画のみならず、韓国、イタリア、中国の作品もラインナップ。特に日本のアニメ作品への注目は高く、『ウマ娘 プリティーダービー』の新作シアニメの先行上映や、藤本タツキ氏の初期短編を映像化した『藤本タツキ 17-26』のワールドプレミアは満席となる盛況ぶりで、現地でのアニメ人気の高さを改めて証明した。

笑福亭鶴瓶、ハリウッドの舞台挨拶に登壇

今年のオープニング上映作品として『35年目のラブレター』が選ばれ、主演の笑福亭鶴瓶氏とプロデューサーの森谷雄氏が舞台挨拶に登壇。

上映後、鶴瓶氏は「ロスで見れると思ってなかったんですけど、来て良かったですよ。ほんとありがとうございます。久しぶりに見させていただきましたから。自分で言うのはおかしいですけど、ほんと良かったですね。泣いてしまいました」と、万感の思いを語った。

森谷プロデューサーは、主演に鶴瓶氏をイメージして脚本を書き、1年かけて4度も書き直したという制作秘話を披露。「ハリウッドで、この映画を鶴瓶さんの隣で見れたことが、今も泣きそうなんですけど、ほんとすごく嬉しかったです」と、現地での上映に深い感動をにじませた。

業界関係者が集うレセプションパーティ

映画祭の開催に合わせ、外務省の対外発信拠点である「ジャパン・ハウス(JAPAN HOUSE Los Angeles)」ではレセプションパーティが開催された。会場には、日米をはじめとする各国の映画監督、プロデューサー、俳優など多くの業界関係者が集まり、活発な国際交流の場として大いに盛り上がりを見せた。

多彩なラインナップと華やかな会場

映画祭期間中は、レッドカーペットに多くのゲストが登場し、会場は華やかな雰囲気に包まれた。

日本からは、堤幸彦監督が「ユキヒコツツミ」名義で手がけた『THE KILLER GOLDFISH』、縦型ショートアニメ「PocketANIME」、オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』や囲碁を題材にした『361-White and Black-』など、多様なジャンルの作品が上映。

また、『藤本タツキ 17-26』から『庭には二羽ニワトリがいた。』の長屋誠志郎監督、『恋は盲目』の武内宣之監督とエイベックス・アニメーションレーベルズの大山良プロデューサーも登壇。満席でワールドプレミア上映を迎えて、喜びのコメントを観客の前で語った。

日本のアニメからアジア、ヨーロッパの実写映画まで、多彩な作品がハリウッドのスクリーンを飾り、映画祭は盛況のうちに幕を閉じた。

《杉本穂高》

関連タグ

杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

編集部おすすめの記事