国際的に活躍できる短編アニメーション作家の育成プログラム「New Way, New World」第二期採択者が決定

国際的に活躍できる日本の短編アニメ作家を育成するプログラム「NeW NeW」第二期採択者の3名が決定。プロデューサーと共に企画開発を行う体制を重視。

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国際的に活躍できる短編アニメーション作家の育成プログラム「New Way, New World」第二期採択者が決定
国際的に活躍できる短編アニメーション作家の育成プログラム「New Way, New World」第二期採択者が決定
  • 国際的に活躍できる短編アニメーション作家の育成プログラム「New Way, New World」第二期採択者が決定
  • 企画名『萌しのころ』 | 大前 奨平(おおまえ しょうへい)
  • 企画名『Sing by Ear』 | 工藤 雅(くどう まさ)
  • 企画名『子どもたちの霊歌れいか』 榊原 澄人(さかきばら すみと)
  • 国際的に活躍できる短編アニメーション作家の育成プログラム「New Way, New World」第二期採択者が決定

公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)は9月22日、文化庁の支援を受けて実施する短編アニメーション作家育成プログラム「New Way, New World: Program for Connecting Japanese Animators to the World」(略称:NeW NeW)の第二期採択アーティスト3名を発表した。本プログラムは、日本の優れたアニメーション作家が国際的な舞台で活躍するための基盤を構築することを目的としている。


プロデューサーとの協働も視野に、海外展開を強化する育成プログラム

「NeW NeW」は、日本の短編アニメーション作家が世界で活躍するための技能習得とネットワーク構築を支援するプログラムだ。採択された作家は、新作企画に対する専門家によるコーチング、国内外の映画祭への参加、ネットワーキングの機会提供、企画開発費用の一部支援など、多角的なサポートを受けることができる。本プログラムは、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」を活用した「クリエイター等育成プログラム」の一環として、CG-ARTSが事務局を運営している。

第二期からは、作家がプロデューサーと共に企画開発を行う体制を重視。プロデューサーを伴わない作家に対してもマッチングの機会を創出し、クリエイティブだけでなく、ビジネス面からの海外展開を強力に後押しする体制を整え、日本の作家の国際的なプレゼンス向上を目指す。

国際的な飛躍が期待される3名のアーティストが決定

厳正な審査の結果、第二期採択アーティストとして、今後の国際的な活躍と評価が期待される3名が選出された。今期はプロデューサーとの協働を視野に入れた支援が強化され、3名のうち2名はプロデューサーを伴っての採択となった。

選出されたのは、大前奨平氏、工藤雅氏、榊原澄人氏の3名。

  • 大前 奨平(おおまえ しょうへい)

  • 企画名:『萌しのころ』

  • 自然の中での経験を基に、ユーモラスな視点と優しさ、哀愁を織り交ぜた作風が特徴。短編作品のほか、ゆず『YELL』などのMVも手掛ける。

  • 工藤 雅(くどう まさ)

  • 企画名:『Sing by Ear』

  • 時間や空間、記憶をテーマに、ドローイングや8mmフィルムなど多様な技法で制作。ザグレブ国際アニメーション映画祭などで上映実績を持つ。

  • プロデューサー:門脇 健路氏(イメージフォーラム ディレクター)

  • 榊原 澄人(さかきばら すみと)

  • 企画名:『子どもたちの霊歌(れいか)』

  • 英国王立芸術大学院大学を卒業後、私的な題材を主題とした映像インスタレーションやペインティングを制作。

  • プロデューサー:寺嶋 由起氏(ギャラリーYUKI-SIS ディレクター)

2026年8月までの育成期間、11月には第三期公募も予定

第二期採択アーティストは、2025年11月から2026年8月までの期間、各種育成プログラムを通じて新作企画の制作や国内外での発表に挑戦する。ピッチ(売り込み)の訓練や、海外アドバイザーからの助言など、より実践的な支援が予定されている。

なお、第三期の公募は2025年11月に開始される予定であり、継続的な作家支援への期待が高まる。プログラムの最新情報は公式サイトや各種SNSで発信される。

《Branc編集部》

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