脚本家・小林雄次が直接指導、VIPO「オリジナルアニメの企画講座 2026」開催

特定非営利活動法人映像産業振興機構（VIPO）は、2026年2月20日と27日の2日間にわたり、「オリジナルアニメの企画講座 2026」を対面形式で開催する。講師には、アニメ『サザエさん』や『美少女戦士セーラームーンCrystal』、特撮『ウルトラマン』シリーズなど幅広いジャンルで活躍する脚本家・小説家の小林雄次氏を迎える。

脚本家・小林雄次氏による「制約から発想する」企画術

講師の小林雄次氏は、2002年のデビュー以来、数多くのヒット作に携わってきた経験を持つ。近年でもアニメ『神の庭付き楠木邸』（2026年4月放送予定）のシリーズ構成を担当するなど、第一線で活躍し続けている。

本講座は、制作チーム全体を導く「羅針盤（設計図）」としての企画を、実践的なプロセスを通じて構築できる能力を養うことを目的に企図されており、本講座の1日目では、小林氏による講義「制約から発想するアニメ企画講座」を実施。単なる自由な発想ではなく、商業アニメーションにおける「制約」を逆手に取ったプロフェッショナルな企画の立て方を伝授する。さらに、講師が提示する「お題目」に沿って受講者が個別に企画を立案し、グループワークを通じてアイデアを統合・発表するプロセスを経験する。

実践的なワークショップと個別講評によるブラッシュアップ

本講座は、少人数制（定員12名）による密度の高い指導と、アウトプットを重視したプログラム構成となっている。

2日間の開催期間の間には「宿題」が課され、受講者は講師から提示された課題プロットを各自作成。2日目の講座では、提出されたプロットの発表を行い、小林氏から一人ひとりに対して直接講評とブラッシュアップのためのアドバイスが行われる。プロの視点によるフィードバックを通じて、個人のアイデアを高めていく実践的な学びの場となる。

アニメビジネスの未来を担う人材を募集

対象者は、アニメーション業界のプロデューサーやディレクター志望者、脚本家を目指す層、そしてアニメ制作に強い関心を持つ学生などだ。受講には書類選考があり、締切は2026年2月3日正午までとなっている。