Brancの新連載第一弾!中国・西安出身の李啓源(リ・ケイゲン)氏をゲストライターに迎え、中国でのアニメ作品の盛り上がりを現地からレポートしていく。
第一弾は、若者の集まる西安の中心エリア小寨(しょうさい)にオープンしたアニメショップの盛り上がりを紹介。ビリビリのショップ「bilibili goods」の店長に突撃し、新店舗への期待も伺った。
日本の皆様こんにちは。初回なのでまずは簡単に自己紹介をしたいと思う。
私は中国西安市の出身で、幼少期に見た『ドラゴンボール』の影響から日本文化、特に日本アニメが好きになり、中国国内の大学を卒業後、日本へ留学。その後は日系企業の通訳や貿易業務を行い、現在は日系企業の中国インバウンド支援や広告業務に従事し、上海、西安、日本を行き来する生活を送っている。これからBrancにて私の大好きな日本アニメと中国が交わる瞬間を連載していく。初回は私の故郷、中国西安市での日本アニメの盛り上がりについて紹介する。
若者の街、小寨にアニメショップが同時オープン
西安は中国の内陸部に位置し、人口約1,020万人を誇る大都市だ。日本の京都と同じく長い歴史を持つ古都で、兵馬俑などで知られている。西安は上海や深センなどの沿岸都市と比べると、日本のアニメ文化の往来がやや遅れ気味であった。しかし、2024年に入り、ここ西安でも日本アニメが盛り上がりを見せている。
2024年5月、西安の中心エリアである小寨(しょうさい)の大型ショッピングモール「銀泰城」に日本アニメのショップが8店舗同時にオープンした。小寨は西安市の南部に位置し、東京の渋谷や原宿の様なショッピングの代表的な場所。長安大学、西安外国語大学、陝西師範大学など多くの大学があり、連日若者で賑わうエリアだ。
銀泰城は元々その他のショッピングモールと同じく、衣類、日用品、飲食などを総合的に扱うモールであったが、近年は周辺に同じようなモールが多く、差別化のために日本のアニメ文化に注力するという戦略に変えた。
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今年の3月から日本アニメの関連店は少しずつ増えていたが、5月に8店舗(bilibili goods、goodslove、良谷社、次元go、模玩熊、三月獣、谷里谷気、漫庫)が同時オープンとなった。模玩熊や漫庫などはアニメファンに人気のある店舗で、発表があった際には私も西安のアニメ仲間と喜んだ。オープン記念イベントには「SPY×FAMILY」アーニャのコスプレイヤーが集合し、たくさんのアニメファンが集まった。
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ビリビリのショップ「bilibili goods」の店長を直撃!
ここで実際に、5月から銀泰城へ出店している「bilibili goods」の店長、涼茶氏へインタビューを行った。