東京国際映画祭と併催されたコンテンツマーケット「TIFFCOM 2025」において、中国映像産業の今を語るセミナー「『中国映画ブルーブック2025』『中国テレビドラマブルーブック2025』初版発表会」が開催された。このブルーブックは、2018年より毎年2巻ずつ刊行されており、中国映像業界の産業状況を総括するものだ。
登壇したのは、同ブルーブックを編集を担当した北京大学教授の陳旭光(Chen Xuguang)氏と、浙江大学教授の範志忠(Fan Zhizhong)氏、そして日本における中国映画研究者である東京大学名誉教授の刈間文俊氏。この3名によって、2024年から2025年にかけての市場動向と産業構造の変化が語られた。
世界的なインフレとエンタメ消費行動の変化は、巨大市場・中国にも及んでいる。陳旭光教授と範志忠教授が示したのは、従来の「大作主義」が曲がり角を迎え、テクノロジーと新たな視聴形態が産業地図を塗り替えようとしている現状だ。










