ディズニーとリライアンス・インダストリーズがインドでメディア事業を統合、クリケットの放映権も多数獲得

リライアンスとの事業統合は、インドでのメディア事業に苦戦していたディズニーの解決策となるか?

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ディズニーとリライアンス・インダストリーズがインドでメディア事業を統合、クリケットの放映権も多数獲得
Photo by Michael M. Santiago/Getty Images ディズニーとリライアンス・インダストリーズがインドでメディア事業を統合、クリケットの放映権も多数獲得

2月28日、ディズニーとインド大手財閥リライアンス・インダストリーズが、インドにおける両社のテレビ・ストリーミング事業を統合することを発表した。

Varietyによると、合弁事業(リライアンスのバイアコム18とディズニーのスター・インディアの合併)に14億ドル(約2,100億円)を出資するリライアンスが合併後の企業の16.3%を所有し、バイアコム18が46.8%、残りの36.8%をディズニーが所有することになるという。新合弁企業のポストバリューは約85億ドル(約1兆2,774億円)に達すると推測されており、合併契約は2025年3月までに完了の予定だ。

ディズニーはインドで長期にわたり、ストリーミング事業の低迷や、ユーザー流出を食い止めるための対策で苦戦を強いられ続けており、クリケットの莫大な試合放映権の負担なども受け、諸々の問題解決策としてリライアンスとのメディア事業統合に踏み切ったようだ。


シンガポールを拠点とするコンサルタント会社Media Partners Asiaの統計では、リライアンスとディズニー・インディア(Disney+とHotstar、Star TV)の統合事業は、インドにおけるテレビ視聴者総数の35%、広告売上とアフィリエイト料を含む放送局の総収入市場の40%、SVODとプレミアムAVODを含む動画配信市場(YouTubeとMetaを除く)の45%を獲得すると見られている。


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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行と料理、読書とカメラ。

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