インド、国内での撮影奨励金を40%に引き上げ 上限が5億3,000万円に

この奨励金制度の対象となるのは、2022年4月1日以降にインドの情報放送省と外務省から撮影許可を得た国際的な作品とのことだ。

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アヌラグ・タクール
Photo by Sonu Mehta/Hindustan Times via Getty Images アヌラグ・タクール

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Varietyによると、インド連邦政府は、国内での映画撮影に対する奨励金として、対象となる製作費の最大40%を払い戻す予定だという。昨年カンヌ国際映画祭で発表した際に述べていた“30%”から大幅に引き上げられた。

また、払い戻しの上限も2,500万インドルピー(約4,422万円)から3億インドルピー(約5億3,000万円)へと大幅に引き上げられた。インドの重要なコンテンツに対しては、さらに5%のボーナスが加算される。

この奨励金制度の対象となるのは、2022年4月1日以降にインドの情報放送省と外務省から撮影許可を得た国際的な作品で、奨励金は暫定と最終の2段階に分けて支給される。最終的な支払い請求は、インドでプロジェクトが完了した時点で行うことができる。

インドのアヌラグ・タクール情報・放送相は、第54回インド国際映画祭(IFFI)の開幕式でこの発表を行った。「映画製作へのインセンティブにおけるこのパラダイムシフトは、芸術表現に対するインドのコミットメントと支援の証であり、映画製作のための好ましい目的地としてのインドの立場を強化するものである」とコメント。「この措置は、中・大予算の国際映画プロジェクトを誘致するインドの努力にさらなる弾みをつけるだろう。また、外国映画製作の合理化とインドでのビジネスのしやすさを確保する努力の一環でもある」と同省は声明で付け加えた。

映画祭のオープニングでは、サニー・デオル、カラン・ジョーハル、シャーヒド・カプール、シュリヤ・サラン、ヌスラット・バルーチャ、パンカジ・トリパーティー、シャンタヌ・モイトラ、シュレヤ・ゴシャル、スクウィンダー・シン、マードゥリー・ディクシットらがインド映画への貢献に対して表彰された。

第54回インド国際映画祭(IFFI)は11月28日まで開催中。

《伊藤万弥乃》

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伊藤万弥乃

伊藤万弥乃

海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

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