会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは

10月から施行されるインボイス制度。個人事業主も企業側もこの制度をめぐって対応に追われている。そんな中コスパよく、適格請求書を簡単に作れる「Wondershare PDFelement(PDFエレメント)」が最新バージョンを発表。どのように活用ができるのかを解説する。

テクノロジー エンタメDX
PR
会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
Photo by:Maho Korogi 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは
  • 会計士・山田真哉氏が語るインボイス制度の映像業界への影響──適格請求書が簡単に書ける「PDFelement」とは

10月から施行される適格請求書等保存方式、通称インボイス制度。個人事業主も企業側もこの制度をめぐって対応に追われている。

その導入の是非をめぐり様々な意見が出ているが、施行そのものは10月から開始となるので、その現実への対応も必要となる。これまで免税事業者だった個人事業主も、インボイス登録をして課税事業者としてやっていくのか、免税事業者のままでいくべきなのか、選択を迫られている。

映像業界は個人事業主の多い業界であり、インボイス制度は広範な影響を及ぼすと考えられる。そこで、インボイス制度は映像業界にどう影響するのか、実際にどんな事務処理の手間が増えるのか、70万人以上の登録者数を持つYouTube「オタク会計士ch」でお金に関する情報発信をし、「芸能文化税理士法人」の会長もつとめる会計士の山田真哉氏に話を聞いた。

会計士・山田真也氏。

インボイス制度への対応「放置が一番良くない」

――はじめに、インボイス制度によって何が変わるのかと、この仕組みが必要になった経緯から教えていただけますか。

簡単に言うと、これまではお金を払うにせよ、もらうにせよ、支払いの証明は領収書や請求書など1種類でよかったんです。それが今後は二つになり、インボイス制度に基づいた請求書とそれ以外に分かれることになります。なぜ分ける必要があったのかというと、軽減税率の導入で、消費税が品目によって8%の場合と10%の場合に分かれるようになり、それを正確に計算するというのが表向きの理由です。

その結果、インボイスと呼ばれる適格請求書を出せる人は消費税を納税する必要があります。一方でインボイスを出さない人は納税しないため、この2つに分かれることで、この人は納税していてこの人はしていないんだなというのが、明確にわかるようになったのがインボイス制度の一番の肝ですね。

――課税事業者となって消費税を払う人と免税事業者の人の2種類に分かれるということですね。それだけ聞くとインボイスの登録をしないで免税事業者のままの方がよさそうですが、これがそうでもないわけですね。

そうですね。これまでの課税対象者は年間の売上が1,000万円超の方でしたが、インボイス登録をすると、1,000万円以下の人も課税の対象となります。映像関係の会社なら仕事を発注する側はだいたい1,000万円超の売上があるでしょうから元々課税事業者だったでしょう。問題は受注側のフリーランスです。インボイス制度導入後は、免税事業者に発注する場合、その分の消費税を誰かが負担しないといけない。発注する会社側がその分を負担するという場合もあれば、ギャラを減らすという形で免税事業者側が実質負担する場合も出てくる。なので、インボイス登録をしない方は、その交渉を会社ごとにしないといけなくなります

そういう面倒な交渉事をしたくない方は、全て自分で消費税分を負担するようにしてインボイス登録をした方が楽だと思います。登録しない方は、10月以降、「この仕事は消費税分も請求できるか」と確認する必要があり、確認せずに請求書を出すと突き返される可能性もあります。

――免税事業者のままでいることを選択した場合、取引先の方針を全て確認しておく必要があるんですね。

そうですね。取引先も事前に確認してくれるところもあれば、そうじゃないところもあります。新規で取引先が増える場合も、毎回インボイスの登録状況を説明して、消費税分を請求してもいいのかを確認しないといけません。

――フリーランスとしては、どう対応していくべきでしょうか。

フリーランスの方もそれぞれの状況次第で、登録した方が良いのか、免税のままがいいのかが異なるので、一概にどう対応すべきと言い切れないのがインボイス制度の難しいところです。会社によって対応は違うし、同じ会社でも優秀なスタッフは免税事業者のままでもこれまで通りに消費税分も請求を認めるけど、そうでないスタッフは認めないということもあるでしょうし、如実に力関係が出てしまうのもこの制度の怖いところです。

とにかく、放置するのが一番良くないと思います。何もしなければ免税事業者のままですが、気がついたら、消費税10%分のギャラが減っていたり、仕事がなくなっているかもしれません。インボイス登録して課税事業者になるなら、それで頑張って売上を増やしていく、免税事業者のままでいくなら、各会社の方針をきちんと確認して、交渉が必要なら交渉していくことが大切です。

インボイス対応に適したPDFツール

インボイス登録をしてもしなくても手間は増える

――インボイス登録をする場合としない場合、どっちが手間暇としては少ないでしょうか。

どちらにしても事務処理は増えると思います。インボイス登録をした方の場合は消費税の申告ですね。これまでも所得税等の申告はやっていたと思いますが、もう一つ申告内容が増えることになります。確定申告をExcel などで計算していた方も、今後は基本的に会計ソフトなど、何らかのツールの導入が必須になるでしょう。

――では、インボイス登録をせず免税事業者のままでいく場合はどうなるでしょうか。

免税事業者のままでいく場合は、請求書を出す会社が一社だけならそこまで煩雑ではないでしょうが、複数の会社と仕事している場合は、請求書を出す時に消費税を計算に入れていいのか、ひとつずつ確認する必要があります。今までは一律消費税を入れた額で請求書を出していたかもしれませんが、この会社は消費税分も負担してくれるけど、こっちの会社はそうではないとか、バラバラに対応していくことになると考えられます。

――どちらを選択しても必ず今よりも手間が増えるんですね。

そうですね。免税の方も対応が各社でバラバラなので、請求書の計算を間違えることも増えるでしょうね。いずれにしても、これまでのようにはいかなくなるので、何らかのツールを導入する必要はあると思います。

――手間が増えるのはフリーランス側だけではないですよね。

はい。フリーランス側の交渉が増えるということは、発注者側の交渉も増えることを意味します。各フリーランスの、インボイス登録状況を把握して、免税の方には消費税分を誰が負担するのかを確認していく必要があります。そして、毎月請求書を受け取り、インボイス登録者とそうでないものに分けて会計システムに入力していくことになるので相当面倒です。

インボイス対応の強い味方、PDFelement

山田氏の話にもある通り、インボイス制度の導入によって、フリーランスは課税事業者になるか免税事業者のままか、どちらを選んでも事務処理の手間は増える。それは、発注する企業側も同様で、あらゆる関係者が対応に追われることになる。

そうした状況では事務処理を簡略化してくれるツールは多くの人の助けとなるだろう。例えば、PDFの編集機能は重宝するはずだ。インボイス登録後は、請求書のフォーマットに登録番号や2つの税率など、項目を増やさねばならないし、免税事業者もこれまで一律の税率で請求金額を計算していたものが、取引先ごとに異なる税率計算を迫られることになるかもしれない。

ワンダーシェアーのPDF編集ソフト「Wondershare PDFelement(PDFエレメント)」なら、そんなインボイス制度開始後のあらゆる状況にも対応できるだろう。

例えば、インボイスに登録した事業者は、今後の請求書にTから始まる13桁の発行事業者の登録番号を記載する必要があるが、Excel等の元データがなくても、PDFelementなら直接PDFファイルを編集することが可能だ。その操作性もWordの感覚に近いので、誰もが直観的に扱えるものとなっている。

また、適格請求書には、10%と8%とそれぞれの区分ごとに計算した税率を記載する必要がある。こうした税率計算式をExcelを用いて作っていた人は多いだろうが、PDFelementにも同様の関数計算機能が搭載されている。インボイス開始後は、商品ごと・品目ごとの計算は禁止され、税率ごとの合計金額での計算になるため、細かい編集機能があるPDFelementは痒い所に手が届くだろう。

また、これまで紙の請求書でやりとりをしていた方にもこのソフトウェアは有用だ。PDFelementにはOCR機能も搭載されているので、紙の請求書をスキャンして、編集することも可能だ。また、PDFデータからWordやExcel、PowerPointデータに変換もできるので、そちらで編集してもいいだろう。

モバイルにも対応しているので、提出データに間違いがあり急遽対応せねばならない時にも重宝する。今年、アップグレードされたPDFelement(ver.10)にはAI機能も搭載され、長いPDFデータをクリックだけで要約できるほか、外国語の文章を翻訳することも可能だ。映像業界も国際共同製作の気運が高まり、海外プロダクションと仕事をする機会も増えているが、海外プロダクションでは契約書を交わすことは一般的だ。PDFelementのAIアシスタント機能は、英語の契約書の内容確認にも重宝するだろう 。また、競合ソフトウェアと比べてコストパフォーマンスの点でも優れている。

さらに、新バージョンには電子署名機能も追加された。どのデバイスからも安全に署名ができ、リアルタイムに進捗状況を追跡・管理することができるので、複数プロジェクトの一元管理も可能となっている。

映像業界でもPDFデータをやり取りする場面は多く、PDFelementが活躍する場面はインボイス対応に限らず広くあるだろう。クラウドサブスクリプション制ではなく、買い切りで購入可能なので、導入のハードルは決して高くない。より良い仕事を続けるためにも事務処理の簡略化は大切だ。インボイス制度への対応をきっかけにPDF環境を見直すのもいいだろう。

PDFelementの詳細はこちらから

<Sponsored by ワンダーシェアー>

《杉本穂高》

関連タグ

杉本穂高

映画ライター 杉本穂高

映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

編集部おすすめの記事