【VR FORUMレポート】TVer×ビデオリサーチ、外部データで「TVerの外」を捉え直す――4つの検証が回し始めた改善サイクル

一人ひとりの「見たい」に応え続けるために、TVerはビデオリサーチのデータを自社の施策に掛け合わせた。SNSの話題、TVer外での視聴、地上波の放送状況。これまで見えていなかった「TVerの外」をデータで捉えると、施策はどう変わるのか。4つの検証から見えてきたのは、仮説通りの結果とそうでない結果の双方から次の仮説が生まれる「改善のサイクル」だった。

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  • 矢島直人氏
  • 田中杏奈氏
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2026年10月7日に開かれた「VR FORUM 2026」にて、セッション「データ活用で挑むTVerの進化 ~ビデオリサーチとの実証と現在地~」が開催された。登壇したのは、TVer サービス本部 エクスペリエンスデザイン部 副部長の田中杏奈氏。モデレーターは、ビデオリサーチ データデザインユニット ビジネスアライアンスグループ コンサルタントの矢島直人氏が務めた。

TVerの視聴ログや会員データに、ビデオリサーチの「Buzzビューーン!」「STREAMO」、テレビ視聴率といった外部データを掛け合わせることで、TVer内のデータだけでは把握しきれなかったユーザー接点やTVer外での視聴傾向を捉える取り組みについて紹介した。

見えていなかった「TVerの外」

今回の取り組みの背景にあるのは、「規模から深さへ」というテーマだ。田中氏は「規模が広がっていくからこそ、一人ひとりの利用の深さが重要になる」と語る。探していたコンテンツに出会えることはもちろん、「これが見たかった」と思える新しいコンテンツにも出会ってもらう。そうした「見たい」に応え続けることで、長く深く愛され、最終的にはLTVの向上につなげたいという。

田中杏奈氏

TVerはすでに膨大な視聴ログや会員データを持っている。「Aのコンテンツを見ているユーザーはBも見やすい」といった仮説を立て、施策も実施してきた。しかし、TVerの中の行動は見えていても、TVerの外は見えていなかったという課題を抱えていたという。ユーザーの生活やTVer外でのコンテンツとの接点まで捉えられれば、より本質的な仮説を立てて施策につなげられる。そこで、ビデオリサーチのデータを掛け合わせることにしたという。

4つの仮説と、掛け合わせた3つのデータ

今回の取り組みは、TVerが持つ視聴ログや会員データといったファーストパーティデータに、ビデオリサーチの「Buzzビューーン!」「STREAMO」「テレビ視聴率」というサードパーティデータを掛け合わせて仮説を立て、TVerのサービス上で実際に検証するというものだ。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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