総務省令和9年度予算概算、コンテンツ支援149.7億円を要求。海外展開の大規模支援狙う

総務省は令和9年度概算要求において、「ドラマなど実写コンテンツの海外向け大規模作品製作支援と日系配信プラットフォームの海外展開支援」として149.7億円を要求した。
本施策では、VFXなどの先進技術を活用した大規模作品製作、国際共同制作、日系配信プラットフォームの海外展開支援に加え、製作取引の適正化、権利処理の効率化、人材育成、製作現場のDX推進などが盛り込まれている。

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出典:総務省
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総務省は令和9年度の所管予算概算要求で、一般会計に21兆9,171億円と事項要求を計上した。令和8年度予算額の21兆2,701億円から6,469億円の増額、伸び率は3.0%となる。

このうち政策的経費は3,822億円。加えて「強く豊かな日本」投資枠として5,033億円と事項要求が盛り込まれた。重点分野に挙げられたのは、AI社会を支える情報通信基盤の整備、AIの利活用、地域AX/DX、サイバーセキュリティ、地方行財政、防災・減災などだ。

出典:総務省

また、コンテンツ分野では「グローバル市場の獲得に向けた国際競争力の強化・経済安全保障の確保」の一環として、「ドラマなど実写コンテンツの海外向け大規模作品製作支援と日系配信プラットフォームの海外展開支援」に149.7億円を要求している。令和8年度当初予算は2.6億円、令和7年度補正予算でも28.3億円だったことを踏まえると、実写コンテンツの海外展開支援を大幅に積み増す要求となっている。

149.7億円の内訳

要求された149.7億円の内訳は次の通り。

  • ドラマなど実写コンテンツの海外展開支援:137.2億円

  • 製作取引の適正化:1.0億円

  • 権利処理の効率化:1.5億円

  • 世界に通用する製作・展開人材育成・コンテンツ製作環境におけるDXの推進:10.0億円

柱となるのは137.2億円の海外展開支援で、内訳は「実写コンテンツ製作・海外展開支援事業」123.2億円と「実写コンテンツ製作力・展開基盤強化事業」14.0億円。作品づくりへの補助にとどまらず、海外市場を前提とした大規模製作、国際共同制作、配信プラットフォーム、資金調達、見本市、人材、DXまでを射程に入れた構成になっている。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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