2026年8月20日、POP MART INTERNATIONAL GROUP LIMITEDが2026年上期(1~6月)の中間決算を発表した。売上高は前年同期比23.8%増の171億7,292万人民元、営業利益は11.3%増の67億2,475万人民元、純利益は8.9%増の51億310万人民元。増収増益は確保している。
ただ、売上184.7%増・純利益293.3%増という2025年通期の爆発力と比べれば、成長ペースは明らかに落ち着いた。売上が23.8%伸びたのに対して利益は8.9%止まり。粗利益率は前年同期の70.3%から69.7%へ、Non-IFRS調整後純利益率は33.9%から30.0%へと下がっている。
会社側は粗利益率の低下について、利益率の高い海外売上の比率が下がったこと、原材料価格の上昇で調達コストが膨らんだことを理由に挙げる。費用面では店舗網の拡大に伴うコスト増が目立ち、為替差損も利益を押し下げた。
財務体質そのものは堅い。借入金はゼロ、現金及び現金同等物は124億4,207万人民元。負債比率は前期末の29.4%から24.9%へ下がった。上期には1,122万株を総額17億4,449万香港ドルで自己株式取得し、消却している。
成長の主役は海外より中国。国内売上が47.3%増
地域別では、PRC(中国本土および香港・マカオ・台湾)が47.3%増の122億51万人民元。全体の71.0%を占めた。前年同期のPRC比率は59.7%だったから、1年で中国依存度が10ポイント以上高まった計算になる。
海外は地域ごとに明暗が分かれた。アジア太平洋は9.7%減の25億7,505万人民元、南北アメリカ地域は16.5%減の18億9,164万人民元。プラスを保ったのは欧州およびその他地域だけで、それも5.9%増の5億573万人民元と小幅だ。2025年通期では南北アメリカが748.4%増、欧州その他が506.3%増という異常値に近い伸びを記録しており、上期の落ち込みはその反動という面が大きいと見られる。

