POP MART上期決算、売上高が前年比23.8%増。海外は踊り場迎えるも中国市場が増収

POP MARTの2026年度中間決算は、売上高171億人民元、純利益51億人民元。増収増益は守ったが、中身の入れ替わりが激しい。中国市場が47.3%増と伸びる一方、南北アメリカとアジア太平洋は前年の高いオンライン需要の反動で減収。IPについてもラブブ一強から、複数IPを抱えるポートフォリオ経営へと軸が移りつつある。

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POP MART上期決算、売上高が前年比23.8%増。海外は踊り場迎えるも中国市場が増収
POP MART上期決算、売上高が前年比23.8%増。海外は踊り場迎えるも中国市場が増収

2026年8月20日、POP MART INTERNATIONAL GROUP LIMITEDが2026年上期(1~6月)の中間決算を発表した。売上高は前年同期比23.8%増の171億7,292万人民元、営業利益は11.3%増の67億2,475万人民元、純利益は8.9%増の51億310万人民元。増収増益は確保している。

ただ、売上184.7%増・純利益293.3%増という2025年通期の爆発力と比べれば、成長ペースは明らかに落ち着いた。売上が23.8%伸びたのに対して利益は8.9%止まり。粗利益率は前年同期の70.3%から69.7%へ、Non-IFRS調整後純利益率は33.9%から30.0%へと下がっている。

会社側は粗利益率の低下について、利益率の高い海外売上の比率が下がったこと、原材料価格の上昇で調達コストが膨らんだことを理由に挙げる。費用面では店舗網の拡大に伴うコスト増が目立ち、為替差損も利益を押し下げた。

財務体質そのものは堅い。借入金はゼロ、現金及び現金同等物は124億4,207万人民元。負債比率は前期末の29.4%から24.9%へ下がった。上期には1,122万株を総額17億4,449万香港ドルで自己株式取得し、消却している。

成長の主役は海外より中国。国内売上が47.3%増

地域別では、PRC(中国本土および香港・マカオ・台湾)が47.3%増の122億51万人民元。全体の71.0%を占めた。前年同期のPRC比率は59.7%だったから、1年で中国依存度が10ポイント以上高まった計算になる。

海外は地域ごとに明暗が分かれた。アジア太平洋は9.7%減の25億7,505万人民元、南北アメリカ地域は16.5%減の18億9,164万人民元。プラスを保ったのは欧州およびその他地域だけで、それも5.9%増の5億573万人民元と小幅だ。2025年通期では南北アメリカが748.4%増、欧州その他が506.3%増という異常値に近い伸びを記録しており、上期の落ち込みはその反動という面が大きいと見られる。

《杉本穂高》

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杉本穂高

Branc編集長 杉本穂高

Branc編集長(二代目)。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。

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