カンヌ国際映画祭併設の映画マーケット「マルシェ・ドゥ・フィルム」が、2026年5月12日にフランス・カンヌで開幕した。マーケットの会期は5月20日までで、カンヌ国際映画祭は5月23日まで開催される。
主催者の発表によると、今年のカンヌ国際映画祭には映画・映像産業関係者を含む約4万人が参加する見込みで、このうちマルシェ・ドゥ・フィルムの登録参加者は140カ国超から1万6,000人にのぼる。

マルシェ・ドゥ・フィルムは、映画の売買、企画開発、資金調達、国際共同製作、業界向けカンファレンスなどが行われる国際映画マーケットである。映画会社、配給会社、セールスエージェント、バイヤー、プロデューサー、投資関係者などが参加し、映像ビジネスの商談や情報交換の場となっている。
名誉国・日本からの参加者数は約50%増
国別の参加者数では、米国、フランス、英国が上位3カ国となった。地域別では欧州からの参加が引き続き多い。
一方、アジアからの参加も増加している。2026年は日本が「カントリー・オブ・オナー」に選ばれており、日本からの参加者数は前年比で約50%増加した。これにより、日本は今年のマルシェ・ドゥ・フィルムにおいて5番目に参加者数の多い国となった。

日本の参加増は、日本映画、アニメーション、IP関連ビジネス、国際共同製作などに対する海外市場での関心を反映した動きとみられる。日本企業や関係機関にとっては、海外配給、共同製作、資金調達、リメイク権・映像化権などの商談機会が広がることになる。
マルシェ・ドゥ・フィルムのエグゼクティブ・ディレクター、ギヨーム・エスミオル氏は、同マーケットについて「映画販売のグローバルマーケット、プロジェクトの創出と資金調達の場、知見と専門性を共有するハブという3つの柱で構成されている」とコメントしている。

出展企業は600社超、上映は1,500本超
主催者が公表した「マルシェ・ドゥ・フィルム」の主な参加規模は以下の通りである。
登録参加者:1万6,000人
カンヌ国際映画祭に参加する業界関係者:3万8,000人超
参加国・地域:140カ国超
バイヤー:1,700人超
出展企業:600社超
フェスティバルおよびマーケット上映:1,500本超
プロジェクト:4,000件超
業界イベント:250件超
カンファレンスセッション:100件超

地域別では、中東・アフリカ、ラテンアメリカからの参加にも動きがある。Village InternationalのPantiero側では、イラクが2年連続で参加する。エジプトは今年、出展規模を前年から倍増させた。ベナンはPalais des Festivalsに初めて参加する。
ラテンアメリカ関連では、マルシェ・ドゥ・フィルムがアルゼンチンおよびウルグアイで共同運営する映像マーケット「Ventana Sur」との連携による取り組みが行われる。
映画販売に加え、企画開発、国際共同製作、資金調達、業界イベントを含む複合的なマーケットであるマルシェ・ドゥ・フィルム。今年も、映像産業の関係者にとって、各地域の市場動向や国際取引の状況を把握する場となりそうだ。






